【イノチのあり方 オンライン講座 木曜2期】開催のお知らせ
・「個の命」と「いのちの流れ」について
・本来の「いのち」のあり方とは・・・
・私たちが日常的に考えている「命」と「本来のいのち」の違いは・・・
②「いのちから生まれる『本当の存在価値』」(3月21日・木)
・「個の命」が生み出す自己肯定感と「いのちの流れ」が生み出す存在価値
・本来の「いのち」のあり方を知ることで、「生きるうえでの苦しみ」は作られたものであることを知る
・「いのち」より先に「生」があることで起きること
③「すべては流れ続けるために・・・」(4月18日・木)
・「生」と「死」の意味を考える
☆すべて20時から21時半までとなります。
詳細・お申込みはこちら
今回の講座は、受講料の3割を能登半島地震で被害に遭われた方へ寄付させていただき、寄付後はみなさんへご報告もさせていただきます。
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あなたのお話を聴かせてください。
人にはなかなか話せない「いのちのこと」「死ぬこと」「生きること」など、胸の内をお聞かせください。
必要であれば、私の経験や想い、死生観も尋ねてください。
私にできることは、「いのち」を感じ、あなたの大切な方のいのちへ愛の光を当ててもらうこと。
自分や大切な方の「死」を乗り越えるのではなく、安らぎの源を見つけましょう。
【2月の個別セッションの募集は終了しました】
【3月セッション可能日時】
4日(月) ・10時~ ・13時~ ・15時~ ・20時~
7日(木) ・10時~ ・13時~ ・15時~ ・20時~
18日(月) ・10時~ ・13時~ ・15時~ ・20時~
26日(火) ・10時~ ・13時~ ・15時~ ・20時~
詳細はコチラよりご覧ください
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「15時10分。渓太郎くん、よくがんばりました」
大柄な腫瘍科部長が渓太郎の亡骸に向けて、真正面から深々と頭を下げた。
闘病当時、まだ1歳にも満たなかった渓太郎はどんな物にも興味深々で、医師や看護師が身に着けているものはなんでも欲しがった。
医師が首にかけている聴診器を「貸して!!」と言わんばかりに引っ張ると、医師は慌てて聴診器を首から外し、壊さないようにそっと渓太郎に触らせると、「もしも~し」と言って診察ごっこをしてくれた。
だっこをされると決まって、白衣のポケットからボールペン奪い取る。
クルクルと回したり、引っ張ったりする姿に医師は、渓太郎の片手を取ると、ボールペンの上部をカチカチと何度も押して使い方を教えた。
「カチッ」という感覚やリズミカルな音が楽しかったのか、嬉しそうにカチカチを繰り返す渓太郎の耳には、「渓ちゃん、ボールペンちょうだい」という声は届かない。
「それなら、しばらく渓ちゃんに貸してあげるよ」と言うと、医師はわざわざナースステーションに行って別のボールペンを借りてきた。
そんな渓太郎でも、看護師が持ってきたファイルだけは奪えなかった。
渓太郎が手を伸ばすと看護師は、「渓ちゃん、これは大事、大事」と言って高い棚の上にファイルを避難させ、「その代わりにコレ、あげるよ」と言ってポケットに入っていたシールを渓太郎のほっぺにペタリと貼り、「渓ちゃん、ココになにかついてるよ」と言ってふざけてみせた。
すると渓太郎は小さな指でシールをはがし、今度は自分でほっぺにペタッ。
「キャ、キャ」と笑いながらまたはがして、ほっぺにペタッ。
粘着力がなくなるまでなるまでこれが繰り返された。
私は一年間の付き添い看護生活の中で、医師や看護師が「お仕事中だから、またあとでね」とか「お仕事の邪魔しないでね」とかと言っているのを聞いたことがない。
そんな医師や看護師の姿に「子どもの気持ちを優先してくれているんだな・・・」とは思っていたのだけれど、医師や看護師の想いがそれ以上だったと気が付いたのは、渓太郎臨終のときの、真正面から深々と頭を下げる腫瘍科部長の姿だった。
―――その姿は、「いのちへの敬意」そのものだった。
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