【イノチのあり方 オンライン講座 木曜1期】開催のお知らせ

◆ 「イノチのあり方オンライン講座」全3回 ◆ (6名)
①「いのちと命」(2月29日・木)
 ・「個の命」と「いのちの流れ」について
 ・本来の「いのち」のあり方とは・・・
 ・私たちが日常的に考えている「命」と「本来のいのち」の違いは・・・

 ②「いのちから生まれる『本当の存在価値』」(3月21日・月)
 ・「個の命」が生み出す自己肯定感と「いのちの流れ」が生み出す存在価値
 ・本来の「いのち」のあり方を知り、「生きるうえでの苦しみ」は作られたものであることを知る
 ・「いのち」より先に「生」があることで起きること

 ③「すべては流れ続けるために・・・」(4月18日・月)
 ・「生」と「死」の意味を考える

☆すべて20時から21時半までとなります。

詳細・お申込みはこちら

今回の講座は、受講料の3割を能登半島地震で被害に遭われた方へ寄付させていただきます。

 

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「Aは、3児のパパです。信じられないよね!」

 

そう書かれたチャットの下には、夜景が美しい遊園地の前で撮影された、Aさん一家の写真が添付されていた。

 

 

 

「えー!!お子さん3人も!!あー、本当にうれしい!!!」

 

 

 

 

 

―――私が最後にAさんを見たのは、ママに抱っこされてこども病院をあとにするときだった。

 

だから、その時は「Aさん」ではなく「Aちゃん」。

 

 

 

「渓ちゃんママ! 頑張ってね! 手紙書くね! 応援してるからね! 渓ちゃんも早く退院でいるといいね!」

 

 

ゆっくりとお別れの挨拶もできない私に、焦りながら短い言葉をいくつも並べて手を振るAちゃんママの姿に、先に退院していくママの心苦しさや切なさがジンジンと胸に響いた。

 

 

「うん!ありがとうね!Aちゃんママも頑張ってね!」

 

 

 

渓太郎は長期入院のうえ退院できる見込みがほぼなかったため、私はこのようなお見送りを幾度も経験したのだけれど、大抵の場合、私の声の方が明るく元気だった。

 

 

それほど退院していくママは、切なさや申し訳なさを抱え、なによりも家族のように暮らしていた仲間がこの先も過酷な病院生活を送り続けることに心を痛めながら病院をあとにする。

 


それからは小児腫瘍病棟で暮らす私に元に、彼女から何通も手紙が届いた。

 

 

宛先は、病院の住所のあとに『血液腫瘍科内 10☆号室 中村美幸様 渓太郎ちゃん』

 

 

それを目にするたびに、病室が私たちのおうちなのだということを実感させられた。

 

そもそも生後4か月から入院している渓太郎からしてみれば、月に一度家に帰るのは、「帰省」ではなく、まさに「外泊」

 

 

10☆号室がおうちなのだ。

 

 

 

それから数か月後、渓太郎はこの世を後にした。

 

 

それからも彼女からの手紙は続き、宛先住所は自宅に変わった。

 

しかし、変わらなかったのは「中村美幸様 渓太郎ちゃん」と書かれた宛名だった。

 

 

そして手紙の内容のほとんどが、天国で暮らす渓太郎のことだった。

 

 

 

 

渓ちゃん、いっぱい遊んでいるかな。

 

もう痛くないかな。

 

お空の上で楽しく暮らしてくれているといいな。

 

 

 

「渓ちゃん、早く退院できるといいね!」という彼女のエールは、「渓ちゃん、天国で幸せに暮らしてね・・・」という切なる祈りに変わった。

 

 

 

「子どもを亡くした私」と「亡くさなかった彼女」だと思っていたけれど、彼女もやはり亡くしたのだ。

 

ママ友の子を・・・。

 

 

 

 

 

入院中、彼女が渓太郎にプレゼントしてくれた「ドラえもんの自動販売機」のおもちゃの缶ジュース。

今はお仏壇の中にあるこの缶ジュースを目にする度に、うれしそうに笑う渓太郎が蘇るのです。

 

 

 

 

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