【イノチのあり方 オンライン講座 木曜1期】開催のお知らせ

◆ 「イノチのあり方オンライン講座」全3回 ◆ (6名)
①「いのちと命」(2月29日・木)
 ・「個の命」と「いのちの流れ」について
 ・本来の「いのち」のあり方とは・・・
 ・私たちが日常的に考えている「命」と「本来のいのち」の違いは・・・

 ②「いのちから生まれる『本当の存在価値』」(3月21日・月)
 ・「個の命」が生み出す自己肯定感と「いのちの流れ」が生み出す存在価値
 ・本来の「いのち」のあり方を知ることで、「生きるうえでの苦しみ」は作られたものであることを知る
 ・「いのち」より先に「生」があることで起きること

 ③「すべては流れ続けるために・・・」(4月18日・月)
 ・「生」と「死」の意味を考える

☆すべて20時から21時半までとなります。

詳細・お申込みはこちら

今回の講座は、受講料の3割を能登半島地震で被害に遭われた方へ寄付させていただきます。

 

 

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渓太郎が闘病していた当時は、ネットもない時代。

 

外部との連絡手段は、正面玄関に設置された公衆電話を使うか、手紙だけだった。

 

私は渓太郎のそばを離れることができなかったため、友人とのやりとりは手紙がほとんど。

 

私が出す場合には正面玄関を出たところに設置してあるポストに投函すればよかったし、私に送る場合には、宛先欄に病院住所と「腫瘍科病棟10☆号室 中村美幸」と書けば、受付を経由して看護師さんが私の元に届けてくれた。

 

 

 

―――ある日の夜。

 

(私もなぜそんな場所に行ったのかは覚えていないのだけれど)暗くなった正面玄関で、公衆電話を使って話をする人の姿を見つけた。

 

 

 

パジャマを着ているということは、入院中の子どもであることは明らかだった。

 

なぜなら面会時間はとうに過ぎているし、付き添い看護ママはわざわざパジャマに着替えたりしないからだ。

 

(知ってる子かな?)とよく見てみると、同じ病棟に入院中の女の子だった。

 

 

普段はどちらかと言うと明るく活発だったのだけれど、そのときはギュっと受話器を握りしめて、泣いていた。

 

病院の公衆電話で泣きながら話をしている時はたいてい、症状が思わしくないとか、不安や怖さに耐えられないとか、あるいは仲良くしていた人が亡くなってしまったとか・・・

子どもだったらおうちに帰りたいとか、寂しいとか・・・が想像される。

 

 

しかし彼女は、頭をガクッと下に向けているのに肩は落ちることなく力が入り、いかり肩になっていたことから、その涙が悲しみや寂しさによるものではなく、悔し涙であることがわかった。

 

 

 

 

なにを話しているんだろう・・・

 

相手はだれだろう・・・

 

 

 

そんなことを思いながらも、彼女の心の邪魔をしないように私はそっとUターンして病室の方へ戻った。

 

 

 

ーーーーそれから数か月後、彼女は天国へと旅立った。

 

 

さらに1年ほどが経った時、彼女は入院中に不登校の同級生を励まし続けていたことを知った。

 

 

 

あの電話の相手がその同級生かどうかはわからない。

 

けれど彼女は、病院に身を置きながらも、電話を通して外の世界に心を置き、思春期らしい悩みや葛藤とも戦っていたのだ。

 

外の世界で生活することが叶わない彼女ならではの、青春の味わい方だったのかもしれない。

 

 

 

 

 

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