「たまには気分転換に、ランチに行こうよ!」

 

「少しは外の空気を吸って、楽しいことをしよ!」

 

渓太郎を亡くした私を元気づけようと、友人が何度も私を連れ出そうとしてくれました。

 

そんな友人に私は、「ちょっとその日は無理かな・・・」と曖昧な返事で断り、再びきた誘いも「たぶん無理かな」と曖昧に断りました。

 

 

その時の私にとっては「曖昧な返事」が、「正直な気持ち」でもありました。

 

 

 

なぜなら・・・

 

友人の気遣いがイヤなわけじゃない。

 

けれど、気分転換もしたくないし、元気になりたくもない。

 

友人が嫌いになったわけではないけれど、誰にも会いたくない。

 

我が子を亡くした自分を誰の目にもさらされたくない。

 

そしてさらに、この複雑な気持ちを説明するチカラもないのだから、曖昧な返事しかできなかったのです。

 

 

 

 

「せっかく誘っているのに、なんで?」とがっかりされたこともありましたが、友人の「元気づけたい」「気分転換してほしい」「たまには楽しい気持ちになってほしい」という優しい気持ちは、その時の私にとっては、私の心をコントロールしようとする恐ろしい圧力にしかすぎませんでした。

 

 

 

―――先日、私と同く我が子を亡くしたブロ友さんの悲痛な叫びを目にしました。

 

 

 

『我が子に死なれてしまった苦しみなんて一生癒えないし、乗り超えられないし、更新できなくて当然なのにな』

 

 

私もそう。

 

 

渓太郎との死別の悲しみが一生癒えないことや、乗り越えられないことを自分のペースで少しずつ理解して、覚悟して・・・

 

ようやく、ようやく、ようやく、ようやくの「今」があります。

 

 

私の人生の中にある「一生更新することのない箇所」は、誰かにとっては「なんとかしてあげたい」と思わせてしまうものなのかもしれません。

 

 

実際に25年たった今でも、「悲しみを癒す方法」「乗り越える方法」を提案されることも少なくないのですから・・・。

 

 

しかし私にとって「一生更新することのない箇所」は、「更新したくない大切な箇所」であって、そこは悲しみと共にかけがえのない時間、たくさんの愛、人生の学びに溢れています。

 

 

どうか、一方的な「元気づけたい」という気持ちは、そのままそっと胸の中へ・・・。

 

 


 

 

 

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