先日、我が子に先立たれたあるお母さんがこんなことを話してくれた。
―――「子どもを亡くしてから世界が一変してしまった・・・」
「これまで話がかみ合っていた人と、話が合わなくなってしまった」
実はこれは、子どもに先立たれた方からよく聞かせていただく話。
私自身もやはり、同じ経験をした。
「『死生観』が変わると人生が変わる」というのは本当で(個人的に思うには）、「なにに心が動き」、「なにに心が動かないのか」がグルンと逆転したりする。
例えば、自分の心臓の鼓動に激しく感動してみたり、一本の指の中にはいくつの細胞が生きてくれているんだろうと激しく感謝してみたり・・・
小さな虫が動いているだけでいのちを感じて感激してみたりする反面、自分の生活に影響を及ぼすようなことであったとしても、社会的なことにはまったくといってよいほど心が動かない。
これまで全然気が付かなかった些細なことに激しく心が動くようになり、逆にこれまで頭を悩ませていたようなことにまったく心が動かなかったりするのだ。
だから、子どもの成績が伸びないことに悩んだり、反抗的な子どもの態度に悩むママ友の会話にまったく参加できなくなってしまった・・・という話もあった。
このような変化に悩まれているママたち（我が子に先立たれた）がとても多いのだけれど、私は、なんとかして周りに適合しようとすることよりも、与えられた自分の世界を大切にすることの方が幸せかもしれないと思う。
私自身時々、「自分は社会不適合者だな」と感じることもあるけれど、渓太郎が与えてくれた世界は、「住めば都」でとても居心地が良い。
子どもに先立たれた私たちは、我が子が命がけで与えてくれた世界の中を生きていて、きっとのその中には、子どもが遺してくれた「愛」や「気づきのキッカケ」という宝物がふんだんに落ちているのだから・・・
それを一緒に探していきましょう。
(気付きのキッカケをいっぱいあげるよ～！「ありがとう♡」）
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