夏の日の夕方。
さんぽの帰り道でカゲロウの群れを見つけると、よく親からこんなことを聞かされた。
「カゲロウはね。おとなになったら、たった一日で死んじゃうんだよ」
(たった一日で・・・)
はじめて聞いた時は、幼心にも切なさが込み上げた。
だから私にとってカゲロウは、「はかない命」の象徴のような虫。
きっと、同じような想いを持っている人も多いと思う。
しかし、オトナになった今。
「はかない」と思っていたカゲロウが、とんでもない強者だったということを知る。
カゲロウは驚くことに、三億年も前から変わらぬ姿で生き続けているのだというから驚きだ。
しかも、厳しい生存競争を生き抜くために、成虫のカゲロウはエサをとらないどころか、そもそもエサを食べるための口を持たないのだという。
カゲロウにとっては、エサをとって自らが生き伸びることよりも、子孫を残すことの方が重要なのだ。
明日は秋彼岸の最終日。
はかない命を紡ぎ続け、三億年ものあいだ「いのちの流れ」を築き上げてきたカゲロウに想いを馳せながら、私のところまで命を紡いでくれたご先祖様に感謝の合掌をしよう。
途切れることのないいのちの流れを感じながら・・・。
すべてのいのちに、ありがとう。
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