渓太郎に先立たれた悲しみは、しばらくすると激しい自責に変わった。

 

 

「自分で生んだ命を、私はなぜ救えなかったのか」

 

「母親失格だ」

 

 

そう思うと、悲しみや苦しみは私にとって、自分に与えられた罰だった。

 

 

その悲しみも苦しみも罰もあまりにも重くて、実際にミミズ腫れになるほど胸を掻きむしって・・・

 

(もう逃げたい)と思った時、突然、泣き叫ぶ声に混ざって、私の口から安堵の言葉が小さくこぼれた。

 

 

「この苦しみを・・・渓太郎に味わわせなくてよかった・・・」

 

 

 

 

死別の悲しみは、必ず残された方が担うことになる。

 

それが親子であれば多くの場合、子どもが担う。

 

 

しかし、逆縁経験者の私たちは、本来子どもたちが担うはずの死別の苦しみを私たち親が引き受けたのだ。

 

少なくとも、死別の激しい悲しみを子どもたちに味わわせることはなかった。

 

 

闘病中、あれほど「自分が代わってあげたい・・・。でも代われない」と自分を責めきたけれど、最後の最後に、死別の悲しみを背負う役割だけは代わってあげることができた。

 

 

その時、かすかに自分を誇りに思えた。

 

 

 

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【(長野会場)時間:14時~16時 会場:NEXT NAGANO】

 

1回目 「いのちと命」 ~イノチのあり方について~ 【7月22日(土)】(現在 残席3

2回目 「いのちと命」 ~さまざまなカタチの死について~ 【8月26日(土)】(残席2)

3回目 「いのちと命」 ~いのちの中で「生きること」~ 【9月16日(土)】(残席3)

 

4回目 「いのちの中で生きる」 ~幸せの意味~ 【10月28日(土)】(残席3)

5回目 「いのちの中で生きる」 ~存在=愛~ 【11月25日(土)】(残席3)

6回目 「いのちの中で生きる」 ~他者と自分~ 【12月16日(土)】(残席3)

 

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