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こんにちは。 中村美幸です。

ご訪問下さり、ありがとうございます。

このブログでは主に、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

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新たな家族「ひま」を迎えて、まもなく一か月。
 
 
昨年6月に先住犬キラが虹の橋を渡ってからずっと、新たな家族を迎え入れるかどうかの話し合いが家族内で繰り返され、半年後にようやく仲間入りした赤ちゃんだ。(話し合いというか、ぶつかり合い・・・)
 
 
「ワンちゃんのいない生活なんて、考えられない!」
 
「こんなに早く新しい犬を迎え入れるなんて、キラがかわいそう」
 
「まだキラがいなくなった悲しみが癒えていないから、ムリ」
 
「キラだって、新しい家族を迎え入れたら喜ぶはず」
 
 
家族の誰かが顔を合わせればこんなやり取りが始まる半年間、私は中立をキープすることにした。(ずるいと言われることもあったけれど・・・)
 
迎え入れ賛成の娘と、反対の息子を少し遠めから眺めていると、娘は「飼う」の一点張り。
 
 
しかし息子は・・・
 
「新しい犬がきたら、キラが忘れられちゃいそうで、かわいそう」。
 
「オレはずっと、キラが一番」
 
「キラの代わりだとしたら、どっちもかわいそう」
 
 
どこを探してみても「飼いたくない」と言うワードが見つからない。
 
 

―――そう。「飼いたくない」のではなく「キラを忘れたくない」のだ。

 
 
新しい家族を迎えたら、当然その犬への愛おしさが溢れることはわかってる。
 
そしたら、キラへの愛情はどこかいってしまうのか・・・という、自分の心の動きに対する不安と恐怖。
 
 
 
―――その複雑な心境を、私も23年前に経験した。
 
渓太郎が他界したとき妊娠5か月だった私は、心の一番左端にある「絶望」と、その反対側の右端にある「希望」が混雑する、残りの妊娠期間5か月を過ごした。
 
我が子の「他界」と、我が子の「誕生」
 
「悲しみ」「喜び」
 
「寂しさ」「癒し」
 
「幕下ろし」「幕開け」
 
「終わり」「始まり」・・・。
 
 
―――左側の気持ち浸ると、右側の気持ちに申し訳なさが募り、右側の気持ちに浸ると、左側に気持ちに罪悪感が湧く。
 
わかりやすく言うと、「渓太郎が他界した絶望に浸っていると、お腹の中に宿る娘に申し訳なさが募り、お腹の中にいる娘とのこれからに希望を描けば、渓太郎に対して罪悪感が湧く」
 
そんな気持ちを証明するかのように、渓太郎が他界した悲しみに陥っていると、「お母さん、私はここにいるよ」と言わんばかりに私のお腹はパンパンに張り詰めて、ハッとするのだ。
 
「ごめんね、ごめんね。お母さん、大丈夫だよ」と、私は慌ててお腹をさする。
 
(実際は、こんな娘とのやり取りに救われたのだから、「ごめんね」じゃなくて「ありがとう」と言えばよかったと、今更ながらに・・・)
 
 
そんな左と右に引っ張られるような時間も自然と流れていき、娘が誕生。
 
私にとっては、生まれてきてくれたことも、なんの心配もなく呼吸をしてくれていることも、手足をバタバタと動かしてくれることも、身体に点滴のルートが付けられていないことも、すべてが幸せな奇跡の数々だ。
 
愛おしさが最高潮に募った。
 
では、渓太郎への愛情はというと・・・
 
以前となにひとつとして変わることはなかった。
 
 
―――娘の誕生によって、私の愛情が「渓太郎」と「娘」に二分割されたわけではなく、二倍になったのだ。
 
 

 

 

(寒いだろうと洋服を着せてあげたら「脱がして~」と暴れるひまちゃん)

 

 

年始に帰省した息子が、「かわいいね~」と言いながらヒマを抱き上げる。

 

 

その視線の先には、居間に飾られた「キラ」の写真。

 

 

しばらくキラを見つめたあと、視線を腕の中の「ひま」と写真の中の「キラ」に行ったり来たりさせながら、「ひまちゃん、お姉ちゃんに似てるね!」と愛おしそうに。

 

 

そうか。キラは先住犬ではなく、ひまのお姉ちゃんだ!

(お姉ちゃんやあなたが、渓太郎を「仏様」ではなく「お兄ちゃん」と呼ぶように・・・)

 

 

「キラへの愛情100% + ひまへの愛情100%」 = 200%

 

 

愛おしい存在への愛情は、消えることも、減ることも、分割されることもないのだ。

 

 

私の携帯の待ち受けはキラちゃん♪

 

 

~「いのちと命」について学び合いましょう~

 

チラシには掲載がありませんが、「いのちと命」は3回連続の講座となります。

その後、4~6回目の「いのちの中で生きること」へと続きます。(すべて1回だけの受講も可能です)

 

1回目のテーマは ~イノチのあり方について~ 【1月28日(土)】

2回目のテーマは ~さまざまなカタチの死について~ 【2月18日(土)】

3回目のテーマは ~いのちの中で「生きること」~ 【3月25日(土)】

 

時間:14時~16時
会場:ゆめひろば庄内
 

(時間と会場は3回とも同じです)

 

いのちのなかで「生きること」をさらに深めるための4~6回目の開催も決定しております。

(4月22日・5月27日・6月24日)時間・会場は1~3回目と同じです。

 

 

「信州こどもホスピスプロジェクト」の「ホスピス」とは・・・
治療を諦めたり、死を待つための場所ではなく、重い病気を抱えた子どもたちが、家族と一緒に人生を豊かにしていくための場所です。
 
◆個別セッション 「あなたと私のおはなしの時間」◆

私にできることは、あなたと語り合い、心を通わせ合って、『あなたが抱えている悲しみや葛藤の奥にある「愛」に気づいてもらうこと』

『見える「いのち」ではなく、「いのち」の本当の繋がりを感じてもらうこと』

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