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こんにちは。 中村美幸です。

ご訪問下さり、ありがとうございます。

このブログでは主に、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

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それは、私がまだ小学生だった頃のこと。
 
遡ること40年以上も前で、確か、お盆参りに母の実家に行った時のことだ。
 
 
信州の田舎にある母の実家では、迎え盆になると祭壇の上に新品のゴザを広げて先祖代々の位牌や写真、たくさんのお供え物やお花、盆提灯を飾る。
 
それはまるで、ひな祭りに飾るひな壇のように大きく賑やかで、壇の上に並ぶお菓子や果物を眺めながら小学生の私は、「帰りがけにおじいちゃんが『ミーコ(じいちゃんは私をこう呼んだ)、これ、全部持っていきなさい』とお供え物を全部くれるはず♡」と、欲深いことを企んでいたものだ。

 

そんなことを思いながら祖父の家の中を見渡していると(物色?笑)、高い所に設置された神棚に不思議なものが置かれているのが目に映った。
 
「ええー!!なにあれ・・・」
 
そこに置かれていたのは、大きな魚の頭と尻尾。
 
その下には和紙が敷かれているのだから丁寧に扱われていることはわかるのだけれど、「神様に食べられない部分をあげるなんて、なんて失礼な!!」と思った私は、台所にいた母を神棚の前まで連れてきて怒ったように尋ねた。
 
 
「お母さん。神様なのに、どうして頭と尻尾なの?」
 
 
すると母は、サラッとこんな答えを教えてくれた。
 
 
「神様は、優しいのよ。みんなにおいしいところをあげて、自分は頭や尻尾でいいよって・・・。神様って、すごいね」
 
 

母から優しい声でそう教えられた私は、「えー!!神様って、偉い人なのにすごい!」と激しく感動した。


(ご先祖様への供物を狙う私とは対照的な神様の姿に・・・)
 
 
 
それから40年以上、私はこの時のできごとをたびたび思い出しては、「神様は、なんて優しいのかしら・・・」「神様なのに、なんて謙虚なのかしら・・・」とジーンと感動に浸ってきたのだ。
 
 
 
 
そして先日十三日、迎え盆の日。
 
 
 
祭壇でお参りを済ませた母に、懐かしさを込めながら私はあの時のことを話した。
 
「そう言えばさ。昔、大町の家(母の実家)に行ったとき、神棚の上に魚の頭と尻尾が置かれてたよね」

 

・・・と、ここまで話しかけると、母は私に代わって話を続けた。

 

「そうそう。神様には失礼のないように『尾頭付き』をあげるものなんだよね。頭と尻尾をあげることで『丸ごと一匹捧げます』ということを意味しているんだよね」

 

 

 

えっ!!えっえ~!!!ポーンあせる

 

 

 

「うそ、うそ!!小学生の時、『神様なのになんで頭と尻尾?』って聞いたら、『神様は優しいから、みんなにおいしいところを・・・』って答えたよね?」

 

 

そう言う私に、母は何事もなかったかのように「え~。そんなこと言ったっけ?」のひと言で話を終わらせた。

 

 

と同時に、私の心を温め続けた神様への感動物語もココで終了。

 

 

 

40年以上たって知った、「衝撃的な真実」

 

 

 

知ってよかったのか・・・

 

知らなきゃよかったのか・・・

 

 

 

 

今年は渓太郎の二十五回忌と、6月に虹の橋を渡ったキラの新盆。

 

いつでもそばにいることはわかっていても、やはり、お盆はなんだかうれしい気持ちになります。

 

 

 
 
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