先日、ゲストスピーカーとして
「いのちのセミナー」をさせていただいた
長野大学での授業。
担当させていただいたのは
一年生。
渓太郎のひとつ先輩でした。
「もし、生きていたらみなさんのひとつ後輩です。」
という言葉とともに映し出された渓太郎の写真。
それを
口元に両手を添えながら見つめる女子学生。
ギュッと口を閉じて見つめる男子学生。
年齢はいくつでも、
こうして生きていることは 「当たり前ではない」 ということを
実感してからはじまった
一時間目の授業でした。
そして
渓太郎と私の闘病生活の様子、
一緒に闘病していた子供たちとの触れ合い、
そこで交わされた会話、
旅立った子どもが残した言葉・・・など
実際に私が身をもって
見たこと
聞いたこと
触れたことを
そのまま学生たちに伝えていきました。
そして、それとは逆に
今回は
特に意識して「伝えなかった」ことがあります。
それは
「私がどう感じたのか」
なぜなら、
「生と死について考える」
この授業をみずから選択した学生たちです。
私のリアルな話から
その経験を追体験をしてもらい、
そこから、自分なら何を感じるのか・・・
それを一人ひとり
じっくりと感じて欲しいと思ったのです。
私たちの日常生活の中では
「死」について
見たり、考えたりすることを
なるべく避けようとしているかもしれません。
それをしたら、きっと
悲しい気持ちになる
気持ちが滅入る
暗くなる
そんな思い込みによって・・・。
確かに
時と場合によっては
そういった気持ちになることが
あるかもしれません。
だけど
しっかりと「死」を見つめたとき
多くの場合、
それとは全く反対側にある感情
「幸せ」 「感謝」 「ありがとう」
といった気持ちが生まれてくるようなのです。
それを実感させてくれる
学生たちからの感想が揃いましたので
ぜひ、ご覧下さい。
(許可を頂いたのもの一部を掲載します)
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中村さんの話を聞いて、たくさんのことを考えました。
家族、友達がいつも隣にいてくれること。
毎日、自分には朝がやってくること。
生きていること。
それがどんなに大切で尊いものなのか・・・。
渓太郎くんの写真、どれもとてもかわいくて幸せそうでした。
きっと幸せだったのだと思います。
イベントごとの様子から、
中村さんの愛、
渓太郎くんを大切に想う気持ちが伝わってきました。
(女子学生)
今までそこまで深く考えないようにしていた
「身内の闘病生活」というものを
詳しく教えてもらって、
改めて辛いものなのだということがわかった。
闘病中、看護師さんが言っていたとされる
「ないものを数えて嘆くのではなく
今やれていることに喜びや幸せを感じている。」
という言葉は
私の価値観を変えてくれた。
今日はとても有意義な時間だった。
(男子学生)
私は幼少期に喘息がひどく、
私と母二人で入院生活をながくしていたので
中村さんの入院生活が大変なことは想像に難しくないです。
本当に大切なものは隠れていて見えない。
ささやかすぎる日々の中にかけがえのない喜びがある。
生まれてきたこと、育ててもらったこと、出会ったこと、笑ったこと、
その全てに感謝したい。
(女子学生)
自分の大切な人たちのために、自分はなにができるだろう。
できることがなくても、
その人たちと一緒にいる時間を大切にしたい。
笑顔でいることを心がけたい。
自分の大切な人が誰なのか、改めて気づけた。
とても心温まるセミナーでした。
(女子学生)
「当たり前の生活はいつなくなるかわからない」
ということが一番印象に残りました。
私も親戚や曽祖父をガンでなくしましたが、
やっぱり自分の子供となると気持ちが大きく違うと思います。
中村さんの話は、その時にあった話だけでなく、
自分の反省点も話して下さり、
そういった話があったから感動できました。
余命3ヶ月だったのに、1年少し生きることができてよかった。
私が今、大学に通えていることが
どれだけ幸せなことか感じることができました。
(女子学生)
渓太郎くんに教えてもらったことを、
今ここで実行するかしないかで
これからの自分も変わる。
(男子学生)
私にとって一番感動的な授業です。
中村先生が渓太郎くんことを話すとき、
とても懐かしく思っていると思います。
私も授業を聞きながら、両親を懐かしく思いました。
(男子学生)
私は去年、母を亡くしました。
母が 「感謝して行こう」 と
言っていたのを思い出しました。
感謝しながら「ありがとう」を言って、
みんなで送り出しました。
それからしばらく経って、
最近小さなことに感謝できなくなっている自分に
改めて気づかされました。
一日、一日を大切にしていきたいです。
(男子学生)
渓太郎くんは小さいながらに苦しかったんだろうなと思った。
それを見ている中村さんは辛かったことだろうと思った。
自分はいつも人と比較をして、
自分は幸せじゃないと思っていた。
でもこうやって、
病気でも懸命に生きている渓太郎くんの写真を見て
自分は幸せなのだと気がついた。
(女子学生)
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長野大学のみなさん、ありがとうございました!