”どうしてがん難民が生じる?” 押川勝太郎腫瘍内科・緩和医 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。


をご紹介しました。

「がん難民」という言葉や、どういう人々を
指しているかは、癌罹患者でなくとも、
多くの方々がご存知だと思いますが
(私は、癌罹患前から報道等で知っていました)

「がん難民」になった経験者が身近には
いないので、実際、どのくらい(人数)
発生しているのかは存知上げません。

私自身は、今転移しても、
あまり「がん難民」になりそうな気も
していないのですが、

押川先生が、「がん難民」の発生原因
についてお書きになられていますので、
リブログ紹介させていただきます。



押川先生は、「がん難民」の原因は

医師  vs  患者 でなく、
患者  vs  患者

との見方で、
私は、患者(罹患者)ですが、
かなり納得しながら
読ませていただきました。

・今の病院を離れたら二度と
    受け入れられないという証言あり

・初発以外は受け入れてくれない病院が
    多数

とのことということを事実だとすると、

(引用させていただきました)

事実なのでしょうか?
私の通う病院は、
どちらも当てはまらないと思いますが、
恵まれているのでしょうか?

また叩かれそうですが、
実は、私は、主治医に、これもハッキリ
聞いたことがあります。

私:
  例えば、梅澤先生がハーセプチンを
  1年超えて治療してくれるとして、
  その治療の後、また戻って
  経過観察してもらうことは出来ますか?

   ※梅澤先生にはメールでハッキリと
      断られましたので、ただの仮定の話
      になりましたし、梅澤先生も、降圧剤を
      使っているのに、その要望は受けられ
      ない、というご回答だったかと思います。

主治医:
  私にも医師としてのプライドが
  ありますからね。
  病院として診療は受けるでしょうが、
  必ずしも私が診るとは限らない。

私:
  そういうものなのですね
  そこはプライドなんですね、、。
   (正直、外科医だから、そこに、そんなに
    プライドがあるとは思ってなかった
    のですが、そういうものなんだなぁ、
    と思いました。)

主治医:
   そりゃそうでしょ。

私:
   そりゃそうですね。
   (そこもプライドなら、そりゃそうだよね
     と思いました。)

ーーー

現実の病院は、
赤字の病院が多数といわれていますが、
それではなぜ外来患者さんを減らそうと
しているのでしょうか?

一つの理由としては、
待ち時間が患者さんの不満の第一位
というアンケートがあったように、
病院外来は混みすぎ、
医師は過重労働の状態であるからです。

医療現場は24時間365日、
患者の求めに応じる必要があり
働き方が特殊なため、
来春施行の働き方改革関連法の対象から
5年間除外されている。

同法では、単月100時間未満、
2~6カ月平均月80時間以内の
残業規制があり、
違反すれば罰則が科せられる。
これらの時間水準は「過労死ライン
と呼ばれる。

(引用させていただきました)

「過労死ライン」…。
私も、今まで過労死しなくてよかったね、
という働き方(業界全体として)
でしたが、
     (ハッキリ書けば、過労死ラインを超えて
      働くのが日常茶飯事だった、
      管理職は基本的にサービス残業)
私たちの業界は、急速に改善されて
きています。

※似たような以上の働き方をしたことがある
  ので、そこは実感として想像できるから
  医師が倒れないか心配、医師が倒れたら
  患者も困る、と病院のアンケートに
  書いたこともありました…。

「過労死ラインを越えることを認め」
という言葉が強烈ですが(笑)、
医師の過労死はたくさん見聞きして
きましたから、今更驚きません。

がん治療医がひましているどころか、
赤字経営の病院側としては、
もっと医師を働かせたいと思っている
はずです。

しかし上記の限界でありながら
新規のがん患者さんも受け入れなくては
いけないというジレンマ
に陥っているわけです。

(中略)

本当は「患者さんvs患者さん」が、
がん難民の本質なのです。

こうなったのも、国民皆保険で、
比較的低料金で、全国どこでも受診できる
という制度があるためですから
皮肉なものです。

病院側は困っている患者さんに、
色々やってくれて当たり前という考えが
染みこんでいます。

(中略)

治らなくても人生の延長が
できるようになり、
専門家に治療してほしいが、
専門外の事も診てほしい、
がん治療生活人生の支援もしてほしい、
という非常に幅広く
期間も年単位のサポートを望むように
なったわけです。

しかし、医療制度
一つ一つの医療行為に対して
コストを払うことを前提としており、
専門的医療や支援を
包括的にカバーできる体制が
もともとないため、

患者さんの要望に追いついていない
と言えるでしょう。

現場では何とかしようと、
チーム医療や
キャンサーボードなど、
横のつながりを作って
患者さんをサポートしようと
していますが、

あれはみんな
医療者が身を削って
ボランティアでやっている
のです。

その延長上に過労死リスクが浮上するのは
避けられないことでしょう。

これはまさに、「長生きするリスク」
そのものです(もちろん家族の負担も含む)。

専門的治療を最初からあきらめるなら、
問題なかったのですが、
保険診療という安価で、より良い治療が
受けられるとなれば、
それをあきらめられる人は
ほとんどいないと思います。
それが病院混雑の理由です。

(中略)

じゃあ、
現状どうしようもないかというと、
そうではありません。

現時点では
患者さん自身の工夫を
活用する視点
(効率的に受診する工夫など)が
医療側には全くないため、
そこに宝の山があるはずです。

(引用させていただきました。)

私は、個人的には、医師には医師としての
専門性、技量と説明責任しか求めて
いないのですが、

気持ちとか心理的なこととか、
自分が逆の立場で求められたら
上記状況で出来るのか?
というところまで求める患者も
多そうな気もします、
そして、その患者の気持ちも分から
なくもない、

でも、それは医師よりも看護師さんの
役割分担にして、
医師に過剰に求め過ぎず
看護師さんが対応すれば医師の負担も
軽くなるのではないでしょうか。

私は自分の通う病院を見ていて、
そういう役割分担なんだと
勝手に思っていました(^^;

医師不足の中、医師に全てを求めず
(医師だって神様じゃない、人間なのだから)

医療者の中での役割分担とか、
患者自身も相応の自助努力をして、

医師だって専門に分かれているのだから、
それぞれの強みの部分だけに期待すれば
良いんじゃないかなぁ

それが、今の医療の現状の中で、
「今を生きる」患者が、
結果的に、
よりよく医療を受けられて
よりよく生きられる、
秘訣のような気がします。

加えて、患者(罹患者)としては、
国策(なんだから、がん対策は、、)
としての医療制度改革も、
急務なんじゃないかなぁ、と感じます。


   医師(たち)と患者が、ともに生きるイメージ。
   主治医や病院と私の関係とも言えます。
   立場は違っても、ともに生きることに向かって…。


 ー◆ー◆ー◆ー


ーーー 
    以下、5ch掲示板・ネットwatch板
    『癌闘病ブログ』という名の付いた
     ネットイジメスレッドより。
     私および私のブログについての
     評判を落とす「 悪意ある」書き込みーーー

0009  1/11 21:30
がん難民の記事なのに、自分の昔の
長時間労働とか全く関係ないよ

ーーー以上ーーー

【私の回答】

リブログはさせていただいていますが、
この記事は、あくまで、私のブログの
記事です。

また、リブログさせていただいた
押川先生の記事も、
がん難民を生む原因として、

現在の医療について制度における
診療時間の短さ、医師の過剰労働
について書かれています。

かねてより、私は自ブログでも
診療時間の短さと医師(勤務医)不足、
医師の過剰労働については
述べてきています。

働き方改革、過労死ラインの話は
ホッとな話題でもあり、

~私の働く業界、職場でも
    急速に取り組まれ改善されている、
   「働き方改革は」
    ここ1~2年ホッとな話しであり
    国でも世の中でもホッとな話題だと
    思いますが…~

その労働時間での労働が、どういうものか
  (労働の内容は違いますが、
   命に対してではないけれど、責任を負う
   プレッシャーの中での長時間労働を長年
   してきた者として。私は加えてシングル
   マザーでの子育てもあったので時間的に
   厳しかった)
私は、経験のない人たちよりも、
実感を持って、想像できる

(それは、4年前から主治医とは、時々
  医師は命を預かっている分、大変だよね、
  と話していた内容でもあります)

だから、私は医師には専門性と
説明責任しか求めていない、

と書いているのです。

私たちの業界の過剰労働も
似たような労働時間で働いた者でないと
なかなか理解されなかったし、

患者の立場では医師に過度な要求を持つのも
無理はないかなぁ、

と、双方の立場、視点で書き、

現状の中の解決策として、
大津先生の「早期からの緩和」
押川先生の「アクティブ緩和」や
ネットを通じての活動を、有り難く
広まればいいな、とリブログさせて
いただいているうえで、

抜本的には、国としても、
何らか改革して欲しいという意見を
述べました。


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