(元投稿: 12/24 18:10)
ご訪問ありがとうございます。
さんくるさんの光免疫療法の最新動向の記事
をリブログさせていただく前に、
私のブログの過去記事(ちょっと前の動向)
を、復習の意味で再掲させていただきます。
ー◆ー◆ー◆ー
(元投稿:2018年2月13日)
ご訪問ありがとうございます。
ニュースリリースから、１ヶ月近く経って
しまったけれど、遅ればせながら、
書き残しておこうかと思います。
2018年1月19日 ニュースリリース
アスピリアン・セラピューティクス社
(サンディエゴ)
(サンディエゴ)
光免疫療法の抗体薬物複合体｢RM-1929｣が
・局所再発性頭頚部扁平上皮癌に対して
一次、二次化学療法で効果なしの患者向け
治療法として、
米ＦＤＡファストトラック指定を受けた。
※現在、第２相臨床試験中。
・日本における臨床試験開始。
※3月から、於：国立がん研究センター東
＝＝＝＝＝
｢RM-1929｣とは
キメラモノクローナル抗体の
セツキシマブ (アービタックス)
※日本での保険適応は、頭頚部がん、
大腸がん
に、
IRDye 7000DX という、
近赤外光を吸収して化学反応する特殊な色素
をくっつけた、
抗体薬物複合体。
セツキシマブ(アービタックス)は、
抗ＥＧＦＲ (ＨＥＲ1)：上皮成長因子受容体
のモノクローナル抗体。
※ヒト上皮成長因子受容体(Ｈuman EGFR)
ＨＥＲファミリーにはＨＥＲ１～４まで
知られてて、
ＨＥＲ２は乳癌ではお馴染みですが、
最初に識別された、
ＨＥＲ１をＥＧＦＲって呼ぶ。
因みに乳癌だと、
因みにラパチニブ(タイケルブ)は
ＨＥＲ２だけじゃなくてＨＥＲ１も阻害する
薬剤だったり、
トリネガの過半はＥＧＦＲを発現している
とも言われてて、
セツキシマブ(アービタックス)が効くんじゃ
ないかと海外で治験をやってたはずだけど、
適応になってないってことは、
結果がでなかったのかな。
頭頚部癌(＋上部食道がん)の後は、
セツキシマブ(アービタックス)の適応のある
大腸癌が対象になるのでしょうか…。
ＥＧＦＲを発現しているトリネガ乳癌も
早く対象にして欲しいですよね…。
抗体にくっつければいいなら、
抗ＨＥＲ２モノクローナル抗体
(ハーセプチン)にも、
くっつけて欲しいなぁ。
｢薬剤学vol.76,No.3(2016)｣で
小林先生が書かれていた論文に、
｢実験動物における卵巣がんや胃がんの
腹膜転移や、膵がんに対する治験受験では
非常に良好な経過を得ている。
さらに、乳がんや悪性膠芽腫などの
がん幹細胞様細胞を標的とすることで
がんの再発を抑制する研究も行われ、
良好な結果を得ている。｣
と書かれていた辺りの研究も、
実現化されればいいなぁ、
と期待します。
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