【再掲】癌を「治す」か「延命(共存)」か | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

私は、現時点の医療では、
(乳)癌は、遠隔転移したら、
極々一部を除いて、
治らない(根治しない)ことを、
冷静に受け止めています。

ステージ4でもないから、
再発転移もしていないから、
と勘違いされている方々もいらっしゃる
ようですが、
それは違います。

治療前の検査で、一般的に再発転移して
なければ上がらないと言われている
腫瘍マーカーが桁違いに上がってましたし、

術前化学療法後、手術前の検査で
肝臓の影を指摘されましたし
   (2年間、エコー測定で経過観察して、
     大きくならなかったので、結果的に、
     転移じゃなかったであろう、
     と判断されただけ)

原発巣は残念ながらpCRせずに
脈管侵襲高度の癌が残った
(手術で取り除いていますが)

腋窩リンパ節転移(細胞診で確定診断)は
主治医曰く郭清漏れ
 (私は検査漏れだと思ってますが
   ⬆これは、燻ってた気持ちも、
       今年3/30に、主治医が解決してくれた)

転移の可能性が一番高いのは1年内、
次いで3年というのが主治医の見立て、

そういう状況を何とかしたいと
調べたり考えた
 (漠然と、転移を恐れるのとは、
  何というのか、切迫感が違ったんだよね、
  金持ちでもなんでもない、まだまだ
  娘に教育費もかかってる中で、
  藁と認識しつつ、220万円かけて、
  活性化自己リンパ球療法を追加する
  くらいの切迫感はあった)
結果としてね、

そして、昨年、肋骨に影が映ってて、
いよいよ転移か、と、
再度、より現実的に考えた
結果としてね、

受け止めてるの。

3年、目に見える転移をせずに経過した
結果として、
ようやく、「寛解」はしてたね、
と思えたくらいなの。
  ※何の疑いもなく、漠然と経過観察
    してきたわけじゃないから…。

だから、今すぐ、明らかな転移が
見つかったとしても、
考えも気持ちも、何も変わらない。

勿論、転移したいわけじゃないよ、
もっと先であって欲しい、とは思うけど。

受け止めてるの、
でも、それは、決して、
生きることを諦めている
わけじゃないの!

昨年11月21日の記事を再掲します。
  (一部、割愛。緑字は補記。
    事実や、私の考え・気持ちは
    当時も今も、変わりません。)
    

=◆=◆=◆=◆=

【2017年11月21日】

ご訪問ありがとうございます。

先日も書いたように、


科学的根拠に基づいた観点で
現在利用できる最良の治療

だと、医学界も国も言っている、

まず、これは踏まえて下さい。

そして、その標準治療でも、残念ながら、
ステージ4の乳癌は、極々一部を除いて、
根治(完治)しない。

⬆ これを否定する医師や代替医療提供者
     がいたら、
     『怪しい』詐欺治療だと思ってよい。
     そんな治療があれば、さすがに、
     毒薬(抗がん剤)が、標準治療、
     保険診療になっていない。

     怪しい治療にひっかかりがちなので
     ひっかからないよう、
     敢えて書いて呼び掛けています。


「患者の気持ち」として、根底には、

  「治りたいんだ!
    なんとしても、
   寛解、完治したい。

がある、
その気持ちはとってもよく分かる、
3年前の私もそうだったから。
そこまでは、患者であれば、
誰でも根底に持っている、
共通の感情ではないかと思います。

  私も、完治するに越したことはない
      とは思います。
      けれど、「もう治療はない」の気持ちを
      通り過ぎてきた、結果として、今は
      何としてでも完治したい、
      という執着まではなくなった、、。
        (受け入れたってことかな)
       娘が自立するまで、あと何年かは
       生きたい、延命したい、はあるけど。
        (元々、信仰があるので、神の御心の
         ままに、なのです)

そこから先の、癌との向き合い方
ってのか、
気持ちの折り合いのつけ方
ってのか、

戦略が、人それぞれなのかなぁ、
受け止めるのが、段階的なのかなぁ、
と感じています。


完治って、どういう状態か。
身体から癌細胞がなくなった
  (より正確に書くと、身体の自己免疫が、
   身体に発生している癌細胞を
   退治できている)
状態。

そこまでは、無理だと言われている。


では、どう闘うか。

癌が増大し続けて、命に関わる臓器の
身体機能が命に関わるくらいまで
侵されると死に至る。

逆に、増大を止められるか、
命に関わるまで侵されなければ死なない。

ってことは、

増大をし続けないように、
増大しても、命に関わるほどに至らない
ように、

できるだけ長期間、癌を抑えていく。

(抑えられた期間が、寿命まで続けば、
 死因は癌じゃなくなるよね。)

それを「延命(共存)治療」という。

ブロ友さんが、ナイスコメントで
気づかせてくれたのだけど、
  (「延命治療」という言葉から受ける、
    期間の印象の違い?)

「延命(共存)治療」でもね、

5年、10年延命できる薬剤は
既にあるし
 (人によるけど、少なくともハーセプチンで、
  HER2タイプ乳癌が、
   「普通の乳癌」~ホルモン陽性~と
  同じになった、と言われるくらい
  画期的に延命できている)

今、
免疫チェックポイント阻害剤

(アテゾリズマブやキイトルーダ、
 そして、自分に関係ないから調べてないけど
 主治医の話ではホルモン陽性でも
 あるらしい)

の治験も実施中。

昔ながらの抗がん剤も、
なるべく自分の免疫力を落とさないよう、
上手く活用して、

  (減量したり、休薬したり、
   自分の免疫力を上げる
    ⬆ 笑いが一番らしい 臨床試験結果もある
         と、私の放射線科医は言っていた)

で、これから、遺伝子治療の研究・開発
がされてくだろうから、
それまで、体力温存で粘っていく、

手術、放射線など、局所制御ができる
場合は取り入れていく

それが、私の
 (おそらく、臨床現場の医師たちも
   大差ない考えだと思いますが…)

5年~10年の延命
繰り返す、
「延命(共存)治療」のイメージです。

「完治しない」 「延命(共存)治療」=すぐ死ぬ
ではない、(特に、乳癌は)


なぜ、こんなことを、
頼まれもしないのに書くのか。

「治そう」と、無理して抗がん剤を使えば、
逆に副作用で身体機能が衰えて、
寿命が縮む可能性も高いから。

そうなってから、後悔しても、
身体を戻すのは至難の業だから、
そうなる前に、
「治そう」と無理しないこと
呼び掛けています。

あくまで、呼び掛けであって、

「治そう」と頑張るか、
「増大しない」「副作用を容認できる」
抗がん剤の使い方をするかは、

患者自身が責任を持って決めること、
のはずです。