「がんワクチン」 梅澤充医師のブログより21 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

じゅんさんからも、さんくるさんからも
掲載の要望のあった、がんワクチンについて
梅澤先生がお書きになって下さいました。
こちらの記事の方が、皆さん期待されて
いるのかな?
  (私のブログでは、1つ前の記事が重要だったのですが)

梅澤充先生は、
以前からご紹介していますが、
「治らない癌」を長年、低用量の抗がん剤
による個別医療(保険診療)で
治療し続けていらっしゃる先生です。

梅澤先生より:(8月末)
    私の記事はどう扱っていただいても
    構いませんが、
    事実をお書きになって下さい。
    私はブログ上で『事実』しか
    書いておりません。

   梅澤先生の『事実』の文章を
   そのまま転載いたします。
   文字の大きさだけ、私の意図で一部
   変更しました。

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2017年12月30日

自家がんワクチンについては、
このブログでも何回も書いています。
特殊な腫瘍内科医が、
何故か目の仇のように嫌っている、
身体に優しいガン治療です。

今月、アメリカの学会で、
膠芽腫という脳腫瘍の手術後に、
そのワクチン療法を行った患者群と、
行わなかった患者群での比較試験データが
公表されています。
膠芽腫は極めて予後の悪いガン・脳腫瘍です。

その手術後に、
ワクチンを使うと、
生存期間、再発までの時間が、
長くなりそうだということは
知られていましたが、
今回の報告でも、
その傾向が示されています。

十数年前に、
その自家がんワクチンの開発者と、
日本癌治療学会ではじめてお会いしてから、
私自身、数十例の手術後の患者さんの、
再発予防として使った経験があります。

その程度の数では、
また、比較対象もありませんから、
実際の再発予防効果について論ずることは
できません。

ランダム化された、
比較対象患者群を策定しての実験が無ければ
特殊な腫瘍内科医は、
すべてをインチキ治療と決めつけ、
目の仇にして、
排除に躍起になります。
その陰で、何人の患者さんが旅立たれたか
知れません。

しかし、実際に根治手術後に
自家がんワクチンを使った患者さんでは、
そのために再発を免れているとも
感じられるかたは、
少なくありません。
もちろん、そのワクチンを使っても、
再発を観てしまった患者さんもいます。

一方、根治手術後に、
大きな後遺症害を残して、
標準的な最大耐用量の
抗癌剤を注入しても、
再発確率が、
僅かに減少するかも知れない
だけであり、
個々の患者さんの再発を
予防できるという
保証はない現実。
さらに、肉体的負担からの労務不能、
その上、保険とはいえ、
高額な薬剤費用が必要になる現実があります。

自家がんワクチンは、
健康保険適応は今のところまだありません。
150万円程度の、
自己負担は発生してしまいますが、
副作用はほぼ皆無であり、
再発確率は、
むしろ、最大耐用量の抗癌剤よりも
大きいかも知れないこと、
などを考えると、
けっして悪い治療ではないように感じます。

再発予防と称した大量の抗癌剤で、
ボロボロにされた身体に、
再発を観てしまった時に、
今度は延命と称した処置で、
再度、大量の爆弾が投下され、
健康保険とはいえ、
トンデモナク高額な医療費が、
終生必要になります。

本日、自家がんワクチンのことを書いたのは
先日の「毒の無い世界の延長になりますが、
根治手術後の再発予防には最適と考えていた
治療が、
乳がん再発後の骨転移に、
非常に有効であるという
データが、
International journal of 
breast cancerという
雑誌の今月号に、
掲載されたからです。

骨転移を伴う再発乳癌は、
一般的には予後不良とされていますが、
自家がんワクチンと放射線
の併用は、
有効性は極めて高いようです。

毒塗れで苦しむよりは、
遥かに快適に長生きが叶いそうです。


自家がんワクチンについては、
このブログの裏のコメントでも問い合わせは
受け付けています。

以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。

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抗がん剤で首から下が制御できたり、
再発転移予防できたりしても、
脳転移の予防や制御が厳しい場合が多く、
だからこそ、梅澤先生も三好先生も、
脳外科医と連携されている、
私は3年前に調べてたり検討した際に、
そう解釈しました。

必要な自由診療を守るためにも、
転載いたしました。

ただ、お金がある人のみ医療が受けられる
命をお金で買うような、そういう医療制度
には、疑問も感じます。
(長年、高い保険料を払い続けて来ている
 身としては、更に…)

効果があるのであれば、
保険医療として認められることを
願っています。

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お読みいただき、ありがとうございました。
では、皆様、よいお年をお迎え下さい。

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【ころくさんからのコメント】

希望が湧きます


がんワクチン、とても興味があります。

一年以上抗がん剤の治療をしていて、
副作用とも上手く付き合えて
この状態が当たり前の日常

になります。

とても有りがたいですし、
そのお陰で生きていられる事は
よく分かって居ます。

でも、抗がん剤への

底知れぬ不安は
絶えず自分の中にあります。


運良く?治る、

消滅させるためには
何か別の方法が必要と

分かっているから。

長くなりましたが、
近い将来、

いろんな自由診療の中から
自分に効果があるものを

試してみたい思っています。