★代替療法、免疫細胞(リンパ球)療法 消化器外科で胃癌・(故)西村元一先生 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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※オレンジの一文(私にとって大切な考え、
   気持ち) を追記(11/9 12:10)
※私事記事を挟んだので、こちらを最新記事にして
  おきたく、再投稿させていただきます。(11/9 10:20)


(元投稿:11/8  18:20)

ご訪問ありがとうございます。


今年の5月末にご逝去された、
故西村元一医師
  ※生前  
    金沢赤十字病院副院長・第一外科部長
    (消化器外科)
を、ご存知の方も多いかと思います。

胃癌に罹患し、余命半年の宣告後、
抗がん剤治療、手術など、2年強を
癌患者でもある癌治療医師として、
精力的に生を全うされた医師です。

その西村先生が、ヨミドクターの連載
    を求める
で代替療法、免疫細胞療法について
書かれた内容をご紹介します。

病気が見つかる前、大腸がんの治療は
基本的にはエビデンス(科学的根拠)に
基づいた標準治療の遵守を基本として、
年齢や生活状況、そして患者・家族の
思いなど患者さんの背景を考慮して
医療を行ってきました。

  しかしながら、患者さんに聞くと
藁にもすがりたいという思いから
標準治療に加えて ″がんに効く″とされる
寺社やラジウム温泉などに行ったり、
様々なサプリメントや健康効果をうたう水
など代替医療的なものを手に入れて
服用したりする患者も少なくありません。

代替医療的なものに関しては  (中略)
家族や親戚が色々な情報をもとに手に入れた
場合も少なくありません。
そのような場合には (中略) 逆に、本人は
服用したくないのに板挟みになってしまい
困惑しながら相談にくることもありました。

代替医療的なものに関して、自分のスタンス
としては、治療の妨げにならず、また特別
高価なものでなければ、基本的に口を挟む
ことはありませんでした。
当然、それらの効果を期待したということで
なく、
認めることにより本人や家族、親戚
思いが達せられることは
決して無駄ではない
と思っていたからです。

上記のような申し出に関しては頭ごなしに
否定をする医師もいますが   (中略)
頭ごなしに否定されたことがトラウマとなり
医師に隠れて様々なことをしてしまい、
結果として治療の妨げになることも
少なくないと思います。
 一番の弊害は患者が治療をやめてしまうこと
であり、そうならないように  (中略)

   ⬆ここは、あくまで『医師』なんだなぁ
       と、医師でない患者の私が感じる記述。
       治療をやめる理由が、
       医師や医学への不信という、冷静さを
       欠く?(他者の言動が絡むような、他者の
       せいにするような)理由で偏った判断を
       することが、一番の弊害なんじゃない
       かな、後で後悔するんじゃないかな。

       本人が冷静に比較検討してみて、
       自分の確固たる意思で『無治療』
       (緩和医療+α、癌を治すことに
        執着しない) を選択するのは、
       確実に治せる治療を見い出せていない
       癌という病に対する、
      1つの立派な選択だと、私は思うので。

最近話題となっている効果が科学的に証明
されていない「免疫療法」に関しても、
自分が担当していた患者には、ほぼ上記と
同じように『標準治療に加えて免疫療法を
するのであれば、費用や効果について
しっかりと説明を聞いた上で自分たちで
決めて下さい。ただし、標準治療をやめて
免疫療法をするということだけは決して
やらないで下さい』と告げていました。

 (中略)

人間は弱いもので、『同じ効果がある』と
言われると楽な方へ流されます。そして、
がん患者は「効く」と噂されるものがあれば
何でも試したい気持ちを持っているような
気がします。

 (中略)

かなり進行した胃がんで見つかり、
色々な薬剤が効きそうも
なかったことから、やはり
「できることは何でもしたい」
という気持ちが強まりました。

そこで
科学的に効果は証明されて
いない『免疫細胞療法』を、
主に抗がん剤の2次治療から
3次治療に並行して
約1年間受けました。

 (中略)

心の中では、
抗がん剤治療との相乗効果を
期待しました。

結果として、
副作用は
ほとんどありませんでしたが
経過からみると
効果があったとも言い難く、
昨年秋、やめました。

医師として冷静に現状を見ると、主役は
科学的根拠のない『免疫細胞療法』から
科学的根拠のある『免疫チェックポイント
阻害剤』に変わってきています。
   ⬆ 注: 乳癌は、まだ、臨床試験中
              副作用リスクは免疫細胞療法より
              大きいと思われる、リケジョの私

西村先生が、免疫細胞療法、リンパ球点滴を
した心理と、期待したことは、

 私が、術前のドセ+ハーセプチンで
腫瘍が縮小しなかったから、術後、
ハーセプチンに加えて
免疫細胞療法(活性化自己リンパ球療法)を、
相乗効果を期待して
約1年間試したのと、
同じ考え、心理です。

現役の医師でも考えたのだから、
免疫細胞療法は、
理論的にはイケそうな気がしたのですよ、
リケジョとしては…。

過去記事、『(私の場合)』などでも
何回か書いていますが、

私の場合、目に見える癌のない、術後に
試していますので、
目に見える結果は不明です。

ひとつ言えることは、
副作用はなかったです。

ハーセプチンに加えて転移までの
期間が延びたのか、
ハーセプチン単独でも同じだったのかは
分かりません。

  (過去記事でも何度か書きましたが、
   私は、活性化自己リンパ球が安心感を
   与えてくれたことに感謝してるし、
   ハーセプチンに加えて、転移までの期間を
   延ばしてくれたと勝手に思ってます。)
   

また、私は、
元々、目に見える固形癌が免疫細胞療法で
縮小するとは思っておらず、

抗がん剤治療と放射線治療で減った
リンパ球を増やしたかった、
ハーセプチンで、せっかく癌細胞の
餌を捕る手を縛っても、
リンパ球(NK細胞)が少なく弱っていたら
癌細胞は死なずに増えちゃうかも、
と懸念してたので。

それが主目的だったのですが、
思ったより増えなかったのは残念でした…。

その程度の療法ってことです。

抗がん剤も、効かなければ、
その程度の治療
には変わりないですが。

私にとっては、結果的に、
ドセタキセルも活性化自己リンパ球も
同じようなものでした。

ドセタキセルは保険診療で安かったけど、
吐気、脱毛、味覚障害の副作用はあった、

活性化自己リンパ球は、副作用はなかった
けれど200万円の費用はかかった。

活性化自己リンパ球が保険診療で安ければ
ドセタキセルより、
活性化自己リンパ球の方がよかった、

同じ費用であれば、転移後に使いたいのは
活性化自己リンパ球の方です。

※効きの悪い抗がん剤よりは、
  毒がない分、いいと思うけどなぁ、、。

  目くじら立てて禁止しなくても、
  費用を安くしてくれることを考えて
  欲しいなぁ、、。

  他人には勧めませんけど、
  私は、そういう考え方です。


癌に効く確率が高い治療
だったら、
保険診療になっているはずだ
という事実は冷静に踏まえて、
 (過度な期待をせず、副作用も考えて)

患者自身が、自分で、
責任を持って、
後悔しない選択をすればいい

癌を患ったこともない
家族や他人は
患者に押し売りするのは
やめようよ、

と、私は思います。