「がんとの共存」 梅澤充医師のブログより18 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

私のリケジョ教科書的ブログで、本来、
述べたかったことを、梅澤先生の、
12/25以降の記事が代弁して下さっています。

今年、6月以降(特に8月以降)、一番、
心を込め、力を入れたことです。
命に関わることだから…
   (結果は、『人間の汚さを見た』の通り
    心を病みかけてるけど…)

そして、転載を許可して下さった
梅澤先生の医師としての叫び
患者への想いの籠った記事だと
感じます。

やはり、多くの方に読んでいただきたいので
いくつか転載し、発信いたします。

梅澤充先生は、
以前からご紹介していますが、
「治らない癌」を長年、低用量の抗がん剤
による個別医療(保険診療)で
治療し続けていらっしゃる先生です。

梅澤先生より:(8月末)
    私の記事はどう扱っていただいても
    構いませんが、
    事実をお書きになって下さい。
    私はブログ上で『事実』しか
    書いておりません。

   梅澤先生の『事実』の文章を
   そのまま転載いたします。
   文字の大きさだけ、私の意図で一部
   変更しました。

=====

2017年12月25日

先日、いただいたコメントに、

「特殊な腫瘍内科医のつぶやきです。
 がんに対する誤解。治療に対する誤解。
 手術ができなければダメ。
 手術ができなければもう終わり。
 手術できなくても、共存ができるように
 なりました。
とありました。

その腫瘍内科医は、
「強敵であるガンにはキツイ治療が必要」
が口癖で、
  「治ることまでは難しい」
という絶妙の営業トークを、
後進の腫瘍内科医に流布していた人だと
思います。

日本の腫瘍内科の世界では、
何時から共存が可能になったのでしょうか。


治らないガンの縮小だけを、
意固地なまで目指してきた腫瘍内科医に、
無視されながら、

縮小は無くても延命は可能
であることを証明して、
「休眠療法」なる言葉を生み出した、
高橋先生をはじめ、
20年近くも前から、
多くの外科医は手術が
できない、
末期ガンに対しては、
「共存」を考えていました。


治らないのですから、
「共存」していく他に
道はないはずです。

その当たり前が、
「可能になった」とは、
いまさら、何を言いたいのでしょうか。
今まで何をやってきたのでしょうか。


根治手術ができなければ、
残念ながら、
治ることは期待できない末期がんです。

治ることがない、
末期がん、
という現実は、
「すぐに死ぬこと」
を意味する言葉では
ありません。

末期がんと云う、
ある意味、本当に優しい言葉を「死語」に
しようとしながら、
「共存が可能になりました」
とは笑止千万。

2017年が間もなく終わるのと同じで、
人間は必ず死を迎えます。

その時まで、
身体から消えてくれることがないガンとは、
共存することは当たり前です。

しかし、共存するためには、
抗癌剤や免疫力ともお友達に
ならなければなりません。

友達付き合いができない
ような、
棘だらけの副作用を発揮
するような量の薬剤では、
共存は不可能です。


治らないのですから、
「共存できる」のではなく、
「共存しなければならない」
のです。

共存のために、
何が必要か、
いみじくも特殊な腫瘍内科医自身が、
説いているのかも知れません。

誰でも望む現実は、
「平穏ないのち」

だと考えます。

それを得るためには、
棘々しい薬剤は禁忌です。

日本の腫瘍内科医の思考回路は、
本当に30年も遅れているのかも知れません。
悲しい現実です。


以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。


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梅澤先生と『特殊な腫瘍内科医』
だいぶ、歩み寄って来られているとは
思うのですが…

手術ができなければダメ。
 手術ができなければもう終わり。
は、
根治できないとダメと言っているような
もので、

患者としてブログを発信してきた私も、
そう思い込んでいる、
『彼女』(多くの患者かな?)の実態
を見ました。

※私は彼女の選択や気持ちを否定しないです。
  患者それぞれが、自分の後悔しない治療を
  選択すればよい、それぞれ尊重し、
  応援し合いましょう、と思いました、
  思っています。
  事実や私の選択も否定しないでいただき
  たいと、思うだけです…
  

実際にステージ4になる前に『事実』を
悟っておくと楽なのだと思うのですが…
(近藤先生も、そのように書かれていた
 書籍もありました)

『彼女』は再発ですが、それとは別に、
告知あるいは初期治療後直ぐにステージ4
だと、
梅澤先生
  (『特殊な腫瘍内科医』も、どの先生も、
   同じことをお書きになられてると思い
   ますが…)
の記事でお書きになる『事実』を
受け止めるのは、
本当に厳しいことだと思います。