進行の速い癌への食事療法は「現実逃避」 梅澤充医師のブログより13 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

    ⬆ これは初期治療向け
         (転移先の癌の進行速度は、私には
          分かりません)

でも、注意喚起しましたように、

進行が速いと言われている乳癌の方は
進行の遅い乳癌の方の事例で
代替療法(民間療法)に流されて、
標準治療≒保険診療を捨てちゃったりして
後から後悔しないようにね!
とのメッセージを伝えている私ですが

また、(これで4旬目かな)
「みんな同じ乳癌」という批判的に感じる
コメントもいただきましたので、

  ※標準治療(根治手術)後の経過観察中の方が、
    「再発の不安」基準?で
    「みんな同じ乳癌」と解釈されるのは
    ご自由だと思います。
    その基準を他者に押し付けたり、
    多数=「正しい」?の論理で、
    他者の命に関わる悪影響を、
    他者に及ぼすのでなければ。

食事制限の話と合わせて、
梅澤先生のこちらの記事も転載させて
いただきます。
    
梅澤充先生は、以前から、ご紹介している、
「治らない癌」を長年、(極)少量の抗がん剤
による個別医療(保険診療)で
治療し続けていらっしゃる臨床医です。
  ※書籍、ブログでの情報発信も
    されています。

梅澤先生より:
    私の記事はどう扱っていただいても
    構いませんが、
    事実をお書きになって下さい。
    私はブログ上で『事実』しか
    書いておりません。

   梅澤先生の『事実』の文章を
   そのまま転載いたします。
   文字の大きさだけ、私の意図で一部
   変更しました。

=====

2016/12/7

しつこく書いているとおり、
がんという病は、
患者さんの数だけ、性格も態度も違いまず。

凶暴なヤツもいますし、
呆れるほどの鈍間もいます。


ウンよく
鈍間ながんであってくれれば
お呪いでも、
祈祷でも、
無治療でも、
食事療法でも、
ナンでも許してくれます。

何もしなくても、
ゆっくり進むだけであり、

がんと云う名前だけに怯えながら、
患者さんやご家族が考えることを、
すべて試す猶予も与えられます。
むしろ、その遅いがんの存在により、
はじめて人間の当たり前の死の存在
を意識して、人生が豊かになった
という患者さんもいます。

しかし、発見時から、
凄まじく凶暴な牙を剥き出し
してくるヤツでは、
無治療・放置、お呪いなど
の時間など、
与えてはくれません。


患者さん、ご家族ともに、
その凶暴性は認識できても、
その恐ろしい刃の鋭い光から、
目を背けてしまうことも少なくありません。

直視したくない気持ちは分かりますが、
その刃は間違いなく、
患者さんに対して
振り下ろされている状態でも
まだ、
現実を観ることができずに、
食事療法という、
タダの偏食に逃避してしまう
患者さんも時々みます。
ご自身の餓死を
目の前にしても、
「糖分や動物性たんぱく質
は、がんに栄養を与えて
しまう」
などと、
言われる患者さんもいます。

現実逃避そのものにしかみえません。

あまりにも鋭い牙を剥き出しにして
襲いかかる強敵には、
希ですが、大量の毒薬が必要な、
標準も役に立つこともあります。


毒も嫌、
でも現実を観るのはもっとイヤ。

それでは、
ヤツの思うつぼです。

がんは、
すべての患者さんで、
態度が違います。

「がん」という、
言葉の響きだけに惑わされず
ご自身だけのがんに、
冷静に対処したほうが無難です。


以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。

※今後も、いくつか記事を転載させて
  いただく予定です。