免疫細胞療法の歴史 調べたこと4 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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2015年5月~ 活性化自己リンパ球療法を
始める前に調べたことを書き残します。
2年前の情報なので、最新ではない点は
ご留意の上、必要な方はご自身で調べて
下さいね。

LAK(Lymphokine-Activated Killer cell)
     療法  (免疫細胞療法の原点)

1980年代初め、アメリカ国立がん研究所
(NCI)のローゼンバーグ博士らのグループは
がん患者から大量のリンパ球を取り出し、
大量のIL-2で数日間刺激した後、大量
IL-2と共に点滴で戻す免疫細胞療法を開発。
この療法は、期待したほどの効果もなく、
IL-2の副作用も強く、患者からの大量の
リンパ球の採取は身体的負担も大きいこと
から、その後、LAK療法は数年で衰退

※これは、がん治療の本命NK細胞を、患者
  体外に取り出し高度に活性化し、NK細胞
  が本格的に増殖を始める前に体内に戻す
  という方法。
  NK細胞は増殖すると活性が下がるため、
  増殖させるのでなく、最初から大量のNK
  細胞採取する、
  具体的には3日間連続で、NK細胞を含む
  リンパ球集団を動脈血液から取り出すこと
  で細胞数を確保。

   「NK細胞は活性を上げない
   と役に立たない」が、
  「増殖させると活性が下がる」
   という壁。

この過程で、同様の方法でより高いがん
治療効果を期待して、
腫瘍組織浸潤活性化リンパ球療法(TIL)や
細胞傷害性活性化自己リンパ球療法(CTL)
が考案された。
CTL療法もLAK療法と同様、期待したほど
の効果がなく発展しなかった。

活性化自己リンパ球療法
   『関根法』(リンフォテック)
   『CD3-LAK法』(メディネット)

1980年代後半、関根暉彬博士がLAK療法の
経験を踏台にして開発した、
50ccの抹消血からリンパ球を分離し、
抗CD3*抗体とIL-2(インターロイキン2)で
刺激することによって、
リンパ球を1000倍に増やす方法。
少量の血液からリンパ球を培養できるため、
採血による身体的負担が解消。
また、活性化リンパ球投与時に、
抗CD3*抗体やIL-2を除くことにより、
重篤な副作用もなくなった。

効果については臨床試験を実施し、有効性
の確認を行っている(大腸がん)。
結果は、英国医学雑誌「Lancet」に掲載され、
世界の医学会にて認められた。

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