始める前に調べたことを書き残します。
2年前の情報なので、最新ではない点は
ご留意の上、必要な方はご自身で調べて
下さいね。
『免疫』の原理
▼『自分』と『自分以外』を賢く認識
・体内に異物が入ってくると、「これは
『自分』 じゃないぞ」と認識して、
異物に攻撃をしかけ排除。
・『自分』は攻撃しない。
(がんは元々自分だから難しい?)
『免疫』の機能
▼『自然免疫』
・敵(抗原)の侵入に気がついて最初に駆け
つけ、無差別に攻撃
・何らかの病原菌が体内に侵入しても、
多くの場合、体の中の自然免疫の担当細胞
が反応 して発病しない。
生まれつき備わっている機能。
▼『獲得免疫』
・敵を特定し、その敵に合った武器を作って
攻撃を仕掛ける。
例:はしか。体の中にいるリンパ球がはしか
のウイルスに対する『抗体』(細胞やウイ
ルスなど異物に反応して、これを排除する
働きを有するタンパク質)を産出し、
以降のウイルスの侵入を防ぐ。
リンパ球の種類
▼白血球の中に
ーリンパ球系 30~35%
ー単球系 5% 単球、マクロファージ
ー顆粒球系 60~65%
※以下、ハーセプチン点滴しながら
元化学療法センター長O先生に
教わった内容(若い看護師さんと共に)
~時間の有効活用~
▼顆粒球系の中に
※細胞室内に分泌顆粒を持ってるから
「顆粒球」っていうんだよ、ふーん。
ー好中球 紫に染まる 95%
ー好塩基球 青く染まる
ー好酸球 赤く染まる
好中球が白血球の50%
好中球が500切らなきゃ大丈夫。
分画像が正常ならば、
白血球値が1000切らなきゃ大丈夫。
▼リンパ球系の中に
ーB細胞 『抗体』を生み出す
ーT細胞 異物を攻撃したり、病原菌を殺す
キラーT細胞、ヘルパーT細胞
ーNK細胞
ーNKT細胞
ー樹状細胞
▼リンパ球を働かせる『樹状細胞』
・何をやってよいか分からないでいる
リンパ球に、「○○を攻撃しなさい」と
命令するのが『樹状細胞』。
・「変なものだという特徴」(タンパク質の
切れ端『ペプチド』を取り込んで、
リンパ球に分かりやすい形にして伝え、
「この特徴をもつものを攻撃せよ」と命令
する。
▼『樹状細胞ワクチン療法』とは
・患者から、樹状細胞の元となる単球を
取り出し、体外で培養して大量の樹状細胞
に育てる。癌細胞の特徴であるペプチド
(患者の癌組織)を加えて、樹状細胞にその
特徴を取込ませた状態で大量に体内に戻す。
樹状細胞を培養するのに高度な技術が必要。
▼『ペプチドワクチン療法』とは
・がんの特徴となるペプチドとアジュバント
と呼ばれる油を混ぜて作成されたもの。
・作成が簡便で大量生産に向いている。
・この混ぜ物を注射すると、体内の樹状細胞
がペプチドを取り込んで、リンパ球に伝える
・ワクチンを体内に入れた際に、果たして
樹状細胞が癌に対する免疫反応を誘導して
くれるか不明。
癌に対する免疫反応にブレーキをかける
ような免疫が誘導されたり、癌を異物と
認識しなくなったりして、免疫がうまく
働かなくなる可能性も否定できない。
▼人工がん抗原
人工的に作った、癌細胞を見分けるための
目印。
人工がん抗原の中で最強と言われている
のが「WT1」。
▼サイトカイン
免疫細胞を増やしたり活性化させる働き。
サイトカインは免疫細胞によってそれぞれ
放出する名前や働きが異なる。
・マクロファージはTNF(腫瘍壊死因子)
という腫瘍を壊死させる作用のサイト
カインを出す。
・免疫の司令塔であるヘルパーT細胞が
出すインターロイキン2(IL-2)は、
T細胞を増殖させる。
・インターフェロン-γ(IFN-γ)はCTL細胞
(細胞傷害性T細胞)に効果的に作用する。
・樹状細胞が出すインターロイキン12
(IL-12)は、 NK細胞(ナチュラル・キラー
細胞)やT細胞の免疫反応を高めたり、
これらの細胞からのサイトカインの放出を
促す。
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