術後病理検査結果の病理医説明2 抗がん剤効果 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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2015年3月6日(金)
病理医の病理検査結果説明

術前化学療法の病理検査結果が 
芳しくなかったために、
&ドセ+ハーセプチンの効きが悪かった
(と思っていた)ために、

術後に抗がん剤や抗HER2剤を追加したくて
受けたセカンドオピニオン。
追加はできないことが分かり、
諦めがつきましたが、

その課程で、益々、不可解になった、
・リンパ節の個数と抗がん剤効果

そして、元々の私の疑問、
・MRIで「かなり有効」に見えた、抗がん剤
 効果が、1 b「やや有効」だったこと

を、病理の先生に直接お話を伺うことに
しました。

以下は、 病理医M先生にご説明いただいた
内容の続きです。(当時のメモより)


■原発巣遺残癌の抗がん剤効果

抗がん剤効果の判定は、
 元の大きさ=MRIの測定結果に対して
 抗がん剤による高度の変性組織が
 どれだけあったか、を算出して判断する。

・癌がなくなった=変性組織が検出された
 ということ。

Q:残った部分以外は、変性組織が
 それほど検出されなかった、
 ということですか?

A:そういうことです

ーーーーー

この時は、まだ、自分の錯覚に即時には
気付けなかったのです。

病理医説明の後の、主治医診療で、
T先生の一言解説、
「癌だけじゃなくて他の組織もあるでしょ。
(名称は記憶できず。『浮腫とか⚪⚪』
 とか言ってたかな。そういうところが、
 しゅーって縮んでも、癌は大して
 減らなかったってこ)」
相変わらず、一言で、なるほど。
(1ヶ月前の最初からその一言が欲しかった)

家に帰って、癌の写真を眺めながら、
ようやく、自分の錯覚に気付いて、
すっきり。

癌の密度が違ったんですね。
遺残癌部分の癌密度高くて、
なくなった部分の癌密度
が低かったんだ!!

だから、FECの間は1cmづつ縮んだから
といって、よく効いたとも言い切れず、

縮まなくなった遺残癌の部分は、
FECが効かない細胞だったのか、耐性を
持ったのか、量が足りなかったのか
は分からなくて、

ドセ/ハーセプチンも効かなかったとは
言い切れない、

いずれにしても、残念ながら、
FECも思っていたより効いたわけじゃ
なかった、と、理解しました。

効いたと思いたい患者心理で、論理的思考力
が思いっ切り鈍っていたようです。

ーーーーー
(病理医説明に戻ります)

■手術で郭清したリンパ節

私:リンパ節も、原発巣同様、標本にして
 抗がん剤効果を調べたのですか?

先生:
外科から渡されたのは、
  リンパ節4個だけ。
  渡された段階で、
  バラバラのリンパ節に
  なっている。

リンパ節が癌にやられて
 元のリンパ節組織がなくなる
 ことは、あり得ると思う。

(私の心の声:
 では、なぜ、M病院として、 
 脂肪組織を含めて、丸ごと
 病理に渡して検査すること
 になっていないのか?)

外科から渡されたリンパ節4個は
  癌にやられていたのが、抗がん剤で癌が
  なくなったとは、考えられない。
  変性組織が
 検出されていない
  元々、転移がなかった可能性
 が極めて高い。
  ほんの少しの癌細胞があって、なくなった
  というのは、病理でも分からないが。

 ※私の転移は、少なくとも手で触って
 分かる1cm強のものが2個または3個、
 繋がっていたので、2個なのか3個なのか
 は微妙でしたが、確かにありました。
 H病院のT先生(今はがんセンターに
 移られている模様)からM病院に提出
 されたエコー写真にも、
 不整形な、いかにも硬癌そっくりの
 丸いギザギザが、山の字のように、
 くっきり映っていたのを、
 鮮明に記憶しています。
 ので、少なくともレベル1のリンパ節
 3個は、病理で分からない、
 「ほんの少しの癌細胞」ではない!!

・したがって、病理検査の結果で
  リンパ節がpCRとは、
  判断していない。

 エコー、MRIであったものが、なくなった
 ということの判断だろう。

(私は、病理検査結果を聞いた最初から、
 個数からして、pCRとは思っておらず、
 セカンドオピニオンの先生方の方から、
 言及されたのだが。
 そして、先生方が、cCRとpCRを、
 使い分けないわけがない。
 がんセンターの先生は、臨床試験の話を
 した際に、わざわざ私に、
 「pathological complete responseって、
 分かって使ってるよね?」と確認された
 くらいだし。
 全先生方、病理検査レポートを見ながらの
 コメントだったのだが、、。)

私:治療前の、
  リンパ節の細胞診で、
  癌細胞は出ていましたよね?

M先生:出ていた
(治療前の診断は、M先生ご自身の診断)

私:そして、術後の4個は
  元々、転移がなかった、のですか?

M先生:なかった。(キッパリ)

帰るまで、私は三回のタイミングで確認し、
M先生は、三回、確信を持って、言い切り
ました
病理診断科責任者の病理医M先生に
直接確認した結果の回答なのだから、
最も信頼度が高い結論なのだと、
私は思います。
(私は、M先生からも、病理医のプロ
 としての真摯な香りを感じました。)

M先生:リンパ節も取り過ぎると、
 リンパ浮腫のリスクも高くなるから。

(病理マターとは思えないリンパ浮腫の
 発言は、唐突に感じましたが、
 治療前の細胞診と、手術後のリンパ節の
 病理検査結果からは、
 外科の取り漏れとしか思えない、
 そして、医師として弁護された、
 ということかと。

 でも、やっぱり私には、
  「しっかり取った」と何度も言い切った
    T先生が、脇の下の元々はっきり転移が
 出ていた3個を取り漏れたとは
 思えなかったし、
   原発巣同様、
  脂肪ごと渡されて検査
  していなかったことが、
  そもそもおかしい
 と感じました。)

■HER2 2+について


ハーセプチンが効いて3+➡2+に
 なった可能性はある。

・取った場所が違って3+と2+が混在
 していた可能性は、ほぼないだろう。

・HER2発現状態の検査と遺伝子検査は
 パラレル。
 3+であれば遺伝子増幅があると判断
 できるから、遺伝子検査はしない。

・私の遺伝子検査結果は2.3。
 ハーセプチンを使える対象。


■皮膚の抗がん剤効果

病理医M先生に聞き忘れたので、
 その後の主治医診療で確認)

私:皮膚に抗がん剤による変性組織は
 なかったのですか?
 元々、癌はなかったのですか?

 ※純粋に抗がん剤の効果を知りたいための
  質問だったのですが、、。

T先生:元々、皮膚浸潤はなかった。
 私が皮膚浸潤って言った?(超不機嫌)

(私の心の声:
        どうして、聞いただけで
  不機嫌になるのかなぁ?
  逆に、なぜ、当初診断で、皮膚肥厚の
  画像を見せてくれなかったかは、
  当時は気になっていたのですが、、 。

  でも、手術が先でもいいって言って
  下さったし、抗がん剤を先にする理由
  として、遠隔転移のことしか言わな
  かった。皮膚は大丈夫だという、
  読みがあった、そう思ってましたよ。
  他の医師は画像しか見ていないけど、
  先生はしこりやリンパ節転移の触診も
  してるし、皮膚も診ている。

  術後に放射線治療をする理由として、
  先生ご自身が、皮膚のことを真っ先に
  おっしゃったので、皮膚も、微小転移
  は気にされている、
  でも、放射線治療は私判断で、しても
  しなくてもよいとも言われた、
  先生の、皮膚のリスクの見立ては
  その程度、と、
  私はそう思ってましたよ。
  別に間違って解釈してないけど、、。

私:
  (腫瘍内科医)A先生が言っていました。

  ※皮膚肥厚画像を、逆に、A先生は強調
  して見せてくれました。
   「手術しても皮膚を全部取れるわけじゃ
  ないから、術前に抗がん剤治療は必要」
  とおっしゃって。

T先生: 
   皮膚浸潤疑い(強調)でしょ。

(私の心の声:その通り、私も、
  『疑い』だって理解してましたし、
  理解してますよ。
  間違って解釈してないですよ。
  なぜ、そんなにムキになるかが、
  理解できないなぁ、、。

  私自身が、皮膚や取れない場所の
  リンパ節の局所再発を恐れている、
  だから、放射線治療をすると決めた、
  それでいいじゃないですか。

  病理検査結果の画像も見せていただき、
  これは画像は画像でも、
  癌細胞そのものを見てますから、
  抗がん剤の力の限界を、残念ながら、
  目の当たりにして、悟りました。

  放射線治療しないで皮膚や局所再発
  したら、
  (レベル3、胸骨傍リンパ節は元々
   手術範囲じゃなかったですから)
  私は絶対後悔する、
  皮膚浸潤が病理検査で出ていなかった
  としても、『疑い』だったとしても、
  微小転移が残っている可能性がある
  以上、放射線治療をしない判断は
  しなかったです。

  ただ、放射線開始時点で、病理医の
  先生の話が聞けていたら、
  皮膚は大丈夫じゃないか、と
  私も、もっと迷ったかもしれない。
  
  女王蜂と働き蜂の、癌幹細胞の話を
  なるほど、と、もっと腑に落ちたかも
  しれない。

  その上で、リンパ節の個数が、
  せめて10個くらいあって、
  抗がん剤効果が検出されていて、
  pCRしていれば、
  大いに迷いながらも、
  放射線治療はしない判断をしたかも
  しれない、とは思いますが。

リンパ節は『元々転移がなかった』
4個しか『渡されておらず』、
病理検査されていなかった、
標本は残っていないから
今から再検査することは
できない

  皮膚に元々浸潤があったかどうかより
  本質的な問題は、
  転移していたリンパ節は
     どこに消えたか

  そっちですよ、
  そう思いました。)

T先生との関係は険悪になりかけました、
といいますか、険悪になりました。

(続く)

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