術後病理検査結果の病理医説明1 私の癌細胞 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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2015年3月6日(金)
病理医の病理検査結果説明

術前化学療法の病理検査結果が 
芳しくなかったために、
&ドセ+ハーセプチンの効きが悪かった
(と思っていたために)、

術後に抗がん剤や抗HER2剤を追加したくて
受けたセカンドオピニオン。

追加はできないことが分かり、
諦めがつきましたが、

その課程で、益々、不可解になった、
リンパ節の個数と抗がん剤効果

そして、元々の私の疑問、
MRIで「かなり有効」に見えた、抗がん剤
 効果が、1 b「やや有効」だったこと

を、病理の先生に直接お話を伺うことに
しました。

以下は、 病理医M先生にご説明いただいた
内容です。(当時のメモより)

検体や細胞の写真があります。
苦手な人は、スルーして、次の記事を
ご覧下さい。


針生検結果の画像説明

・画像で、結果を見せていただきながら、
 正常細胞と癌細胞の見分け方などの
 説明を受けました。

・綺麗に並んでいる正常細胞も残っては
 いましたが、まぁ、癌細胞が増殖を
 繰り広げていました。

・管が残っていて、その中に大きな丸い
 癌細胞が浮いているようなものも、
 画像の中に2つほどいました。

 乳癌取扱規約p.42の図23「乳頭腺管癌
 の左上の大きな細胞と同種類とのこと。
(そういうのが、「篩状構造」らしい。
 病理の世界こそ、本を見ても、素人には
 さっぱり分からないけれど、乳管内は
 篩状、浸潤部が腺腔形成性、というのが、
 乳頭腺管癌の特徴らしい。
 また、癌も、腺腔形成度が高く正常細胞に
 近いと悪性度が低く、腺腔形成度が低い
 ほど、悪性度が高いらしい。

 ・HER2は、明らかに3+
 乳癌取扱規約のp.82のdとそっくり 。


手術で切除した検体


・左側の黒っぽいところが癌。
 右側の白いところは正常。

・手術で切除した検体が、そのまま病理に
 渡され、5mm間隔にスライスして検査。

MRIで癌が存在した場所は、かなり
 たくさん取って調べている。

(標本プレパラート一式が置かれており、
 M先生「これだけたくさん」を示された


・右側の白いところは脂肪。
 左上の白っぽいところが、抗がん剤で
 高度の変化をした部分。
 周りの黒っぽい(黒紫)ところが、
 癌が残っているところ。



・拡大するとこんな感じで、
 上の黒っぽいところが癌細胞、
 下の白っぽいところが抗がん剤効果。



・もっと拡大すると、抗がん剤で高度に変化
 するとこんな感じ。核もなくなっている。



・で、これが私の癌細胞
    (術前化学療法では生き残った癌細胞)
 上の真ん中辺に、 腺の中に浮いてる丸い
 大きな篩状構造の細胞がいる。

・乳癌取扱規約 p.43 図29の
乳頭腺管癌由来の硬癌」と同種類とのこと
 図29のようにまばらでなく密集している
 のは、相当(進行して)増殖した状態との
 こと。

(半年以上前の診療時に見せてもらった
 針生検の画像を思い出して、こんな感じ
 だったかなぁ?、と、図30の硬癌に
 マーカーしてあったのを見て、
 M先生、「こちら(図29)ですね」と
 訂正して下さいました。
 わざわざ、お時間をいただくので、
 予習してった甲斐が少しはあった!?)

(一旦、ここで切ります。
 本題は、次の記事で書きます)

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