読んでみた乳癌や癌治療の本 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

★この記事だけに「いいね」を下さった方も
    いらっしゃるので、
   このブログ記事より前の記事に書いては
   おりますが、
   念のため、このブログ記事の冒頭にも
   書いておきます。

  【私の背景】

   乳房は生命維持に直結しない臓器だから
   手術で切り取ってもらえばいい、
   くらいにしか考えていなかったところ、
   手術で取りきれないリンパ節まで転移
     (正確には「疑い」胸骨傍は生検する
      わけじゃないから…)
   があり、皮膚も肥厚しており
     (検診で触診した女医さんからは、
      「検診に来ている場合じゃない、
          すぐに外来に行くべき。
          皮膚を突き破ったら大変よ」
      腫瘍内科医からも、皮膚肥厚の画像を
      見せられ、
      「手術で皮膚は取れないから」
      まぁ、浸潤疑い、ではありました。
      主治医は皮膚は、あまり気にして
      いなかった。迷っている私に、
     手術が先でも2W後の最速で対応して
     くれるとは言ってくれた…  でも、
   「腋窩リンパ節のレベル3
      までは、ご要望とあらば頑張るが、
      胸骨傍リンパ節までは今はしない手術、
      それは勘弁してくれ」
     と頭を下げられた…)

   術前化学療法を強く推奨され、告知後
   すぐに抗がん剤治療を開始する必要が
   あったという背景があって、
   読んだ本です。

   そして、後ろの抗がん剤の方は、
   ハーセプチン+ドセで腫瘍が縮小しなく
   なった、さらにpCRもしなかった、
   術後にハーセプチンに足せる抗がん剤は
   なかった、
   そういう背景がかって読み進めた本です。

   その後、転移疑いの影が映り、
   ブログを書き始めてから行き着いた
   心境と、最も良い影響を受けた書籍は
   別の記事でご紹介している、
   高野先生の書籍でした。
   (2020/2/14補記)

ーーーー

2014年7月~2015年3月頃まで

乳癌や癌、抗がん剤について、ほとんど
知らないまま、治療に突入した私。

遅ればせながら、本を読んでみました。
色々、幅広く読んでみたなぁ。

3年前の私がそうだったように、
乳癌と診断を受けて、あるいは闘病中で、
何らかの情報を求めて、
このブログを訪れて下さった方も
いらっしゃるかもしれない。

ご参考までに、読んだ順に並べてみます。

(本に書かれている内容全てを、単純に
  お勧めするわけではありません。
  生き方、考え方、感覚は人それぞれ。
  私は、各々の本から、各々の著者から、
  なるほどなぁ、と様々学ばせていただき、
  自分の闘病姿勢を模索した、その過程で
  読んだ、様々な本です。
  自分の生活や状況、感覚に合った部分は、
  取り入れさせていただきました。)

▼『乳がんと牛乳  
            がん細胞はなぜ消えたのか  』
      ジェイン・プラント著

・著者は、英国地質研究の博士で、
   英国王立医学協会終身会員。

・ご自身の乳癌の原因が牛乳だと突き止め、
 「私は、乳製品を完全に断ちきること
   によって、再発・転移をくりかえす
   乳がん を克服した。」という。

・最初に読んで、影響を受けた本。
私も、30年以上、水代わりに牛乳を
飲み続け、ヨーグルト、チーズ、
クリームシチュー等々、
乳製品が大好きだったし。

牛乳だけじゃなく、食品について 、
抗がん剤(彼女がしたのはCMF)対策含め
具体的に科学的に書かれています。

私も、食生活、生活習慣の乱れとストレスが
癌を急成長させた原因だと思っていたので
大いに参考にさせていただきました。

抗がん剤の副作用が思ったより小さかった
のは、この本から取り入れた食のおかげ⁉


▼『明るいがん治療1~3
           切らずにピンポイント照射
 『抗がん剤治療のうそ
      乳がんをケーススタディーとして
        植松稔著

・癌のご両親を介護、看取った友人が、
    植松先生のセカンドオピニオンを受けて
    よかった、と教えてくれて購入した本。

・乳癌の抗がん剤について、学ばせていた
    だきました。大いに影響を受けました。

限局した転移病巣であれば、そして
   お金があれば(金食い虫の娘が自立して
   お金が余れば😁)、是非受けてみたい治療
   です。

・抗がん剤の臨床試験結果の読み方、
   再発・転移予防の抗がん剤に意味があるか
   (植松先生は、ない、と言い切っています。
    転移前に使っても、転移後に使っても、
    余命は同じ、と )
   分かりやすく、納得性もあります。
   影響を受け、随分、考えました。

   その上で、なぜ、私が術前化学療法を
   することにしたか。
   臨床試験結果は、患者集団の統計であって
   傾向だけが分かること、
   植松先生が正しいとしても、
   中1の娘を抱えた 
    (二人暮らしのシングルマザー)
  『今』、最も延命したい、
   延命のために、抗がん剤の力を借りたい、
   そう思ったから、でしょうか。


▼『患者さんのための
    乳がん診療ガイドライン』 
       日本乳癌学会
標準治療(≒保険診療)を知るのに役立ち
    ました。
・日本乳癌学会のサイトでも読めます。

▼『国立がん研究センターのがんの本
      乳がん』

▼『名医が語る最新・最良の治療
        乳がん』法研

・中村清吾先生、武井寛之先生、津川浩一郎
    先生、山内英子先生、岩平佳子先生、
    関口健次先生、増田慎三先生、佐治重衡
    先生、清水千佳子先生、井本滋先生、
    向井博文先生、大住省三先生、明石定子
    先生、福間英祐先生


▼『グリーン・フォー・ライフ』
     ヴィクトリア・ブーテンコ著

▼『デトックス・ベジスープ』庄司いづみ著

▼『肉・魚・卵・乳製品ゼロ  野菜ごはん』
    西東社

▼『がんの芽をつむにんじんジュース
        健康法』星野仁彦著
    『今あるがんが消える
       レモン、にんじん、りんごジュース
   『今あるガンが消えていく食事』
      済陽高穂著
   『「ガンが食事で治る」という事実』
      済陽高穂×星野仁彦著

・ジュース繋りで購入してみました。

・私は、ここまで成長した癌を食事だけで
    治せるとは思わなかったものの、
    動物性タンパク・脂肪の取り過ぎや
    過剰な活性酸素が癌の原因(の1つ)だとは
    思ったので、玄米菜食を心懸けました
    油はオリーブオイル、ゴマ油だけを使う
    ようにしました。


▼『がんが自然に消えていくセルフケア
      毎日の生活で簡単にできる20の実践法』
     野本篤志 (薬学博士、薬剤師)

▼『いのちの太陽たち 1
            ガンを治して弾む人生』
       藤井しのぶ編著  人間出版
    『幸せはガンがくれた
             心が治した12人の記録』
       川竹文夫著

病を契機に人生を見直し、生き方を変え、
   新しい価値を見い出した人たちの体験集。

無理に無理を重ねた生活で癌を急成長
   させたと思う私。癌は、神様が与えて
   くれた休息のようにも感じていた私。
   (娘は相変わらず休息させてくれなかった
    ような気もしますが、、、)
   なかなか生き方は変えられていないの
   ですが、人生について大いに考えました。


▼『ガンがゆっくり消えていく
       再発・転移を防ぐ17の戦略』中山武著

「強い自我や執着などの
 『ガン性格』がガンの原因」
    正に、その通りだと思います。

・「最小限の
  手術が必要なときもある
   だろうし、
   ガン細胞が暴れているとき
    は
   抗癌剤や放射線も一時的
  必要なときもある
  問題は、『その後』。
  退院した 後の日々の生活が
  重要なのだ
    私も全く同感です。
    なかなか実践が難しいのですが、、。


▼『がんが自然に治る生き方
      余命宣告から「劇的な寛解」に至った
         人たちが 実践している9つのこと
        ケリー・ターナー著

・著者は、ハーバードで学士取得、
    カリフォルニア大バークレーで博士取得
    統合医療の研究者

・がんの劇的寛解者(逸脱した事例)にインタ
   ビューを行った結果から得られた知見を
   まとめた本。

・共感というか、私には、納得性のある
    内容です。


▼近藤誠先生の本
  『新・抗がん剤の副作用が分かる本』
        (1994年)2004年
  『安心できる治療法
           「治療死」しないために』1995年
  『患者よ、癌と闘うな』1996年
  『がん専門医よ真実を語れ』1997年
  『ぼくがすすめるがん治療』1999年
  『再発・転移の話をしよう』2003年
  『抗がん剤は効かない』2011年
  『抗がん剤だけはやめなさい』2013年
  『「がんもどき」で早死にする人、
      「本物のがん」で長生きする人』2013年
  『大学病院が患者を死なせるとき
      私が慶応大学医学部をやめない理由』
  『近藤先生、「がんは放置」で本当にいいん
      ですか?』2014年
   
・治療(無治療)はかなり極端ですが、
    癌や三大治療について、真実が多く
    語られていると思います。

・『患者よ、癌と闘うな』は、出版された
      頃に購入して持っていました。
      後は、乳癌診断後に購入しました。

・『再発・転移の話をしよう』が癌の理解
      にとても役立ちました。
      (近藤先生の2003年頃までの古めの本が
        癌、特に乳癌の転移の仕組みや
        抗がん剤などについて、
        理解に役立ちました。)

▼『「抗がん剤は効かない」の罪』勝俣範之著

・私も疑問を感じた近藤先生の前提、
    「死亡率は一定」について書いてくれて
   います、スッキリ。

・「HER2発現のある乳がんは、抗がん剤
    にはそこそこ効果はあるものの、ほとんど
    の場合、すぐに再増大していくたちの悪い
    がんであることを、現場の医師たちは経験
    して知っていました。

    「実際に、私が経験した転移のある乳がん
     患者さんでも、ハーセプチンによって
     転移がんが消失し、その後、5年以上も
     がんが消えたままの患者さんが何人も。
     このようなことは、それまでHER2陽性
     の乳がん患者さんにはあり得なかっこと
     で従来の抗がん剤とは効き方がまるで違い
     ます。まさに画期的な治療薬なのです」

★HER2陽性の恐さを再認識。そして、
    ハーセプチンへの期待が高まりました。

   (残念ながら、私の癌には、画期的に効いた
     とは言い難いような気がします。
      pCRしなかったし、ほとんど縮小しな
     かったので。
     でも、なければ1年内に転移していた
     ところを、3年転移していない、
     という画期的な薬なのかも、、。)


使い方次第 
        抗がん剤は効く!』
     『間違いだらけの  抗ガン剤治療
        極少量の抗ガン剤と
        免疫力で長生きできる!
          梅澤充著

・私のタイプの悪性度の高い癌でも極少量で
    癌の勢いを止められるか微妙ですが、
    再発・転移したら、お世話になりたい
    考え方、治療です。


▼『抗がん剤が効く人、効かない人』
     『抗がん剤10の「やめどき」』
      長尾和弘著

・近くに長尾先生のようなお医者様が
   いらっしゃって、かかりつけ医だったら
   いいのになぁと思います。


⬛ 抗がん剤については、主張の異なる医師が
    書かれた本を、各々、だいぶ読みました。
 
    抗がん剤に固形癌を根治させる力はない、   

    微小転移を根絶して遠隔転移を予防する力
    があるのか、ないのか。
    pCRした患者の予後がよいということ
    なので、
    予防する力がある、
   と信じたい。

  『自分の癌』に
    効くか、効かないか、
    それは、治療してみないと
    分からない。

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私のHER2強陽性乳癌は、術前化学療法の
ドセ+ハーセプチン(after FEC)では
ほとんど縮小せず、pCRしませんでした。
でも、「1年以内の転移の可能性が最も
高く、次いで3年、5年転移しなければ
とりあえず一安心かな。」という
主治医の見立て(諸結果から私もagree)、
1年経過した時に、主治医も私もかなり
ホッとした状態から、
術後5年経過時点が近づこうとしています。
ので、ハーセプチンは、
「従来の抗がん剤と効き方が全く違い」
私にも効いてくれていたんじゃないかな?
(勝俣先全否定の活性化自己リンパ球療法も熟慮の上、
 効果は藁と分かっていても、ハーセプチンとの併用で
 微小転移の撲滅になら役立つかもしれない、
 抗がん剤、放射線で減って弱った白血球が早く戻れば
 いいな、くらいの感覚、~でも免疫力UPに強く期待は
 しましたが~  で併用しましたが…)
やはり夢の新薬だった、と、
感謝しています。

(2019/10/27  紫字追記)