彼の暴力が日に日にエスカレートしていき、私の顔は毎日アザが
たえませんでした。
私はすべてを幼馴染に話し、幼馴染は「私も一緒に行くから」と
警察に私を連れて行きました。
取調室で調書を取られ、最後に警察の人が「女性に暴力をふるう
なんて、とても許される事ではないんだよ。 僕が警告を出して
あげましょうか?」
・・・警告。
警告なんて出されたら、今度は何をされるかわからない・・・
散々迷って、その場を後にしました。
家に帰ると、案の定彼はお酒を飲んでいて、帰りが遅くなった
私をしつこく罵倒しました。
それだけでは足りなかったのでしょう。
彼はキッチンに行って包丁を取り出したのです・・・
そして。
まな板に向けて垂直に突き刺しました。
その時に、彼の掌がザックリ切れ、血が溢れだしてきたのです。
泥酔して痛みを感じない彼は、それを見ていつものようにニヤリと
笑いました。
何かするつもりだ・・・
そう思ったと同時に奇声を発しながら、掌を振り回し、自分の血を
壁紙に飛ばして、白い壁紙が血に染まっていくのを見て、とても
嬉しそうでした。
カーテンもすべて引きちぎられ、私は彼を止める気力をなくして
いました。
この時初めて。
彼に殺意を抱いた気がします。