特殊サイズのCooky 35とRobin 35 | 見よう見まねのブログ

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前回は、35mm判24x24mmスクウェアサイズのCarolとPoppyでしたが、

 

 

今回は24x26mm & 24x28mmsaという特使サイズ35mm判カメラの紹介です。

(1)Cooky 35

千葉県柏市にあった中小カメラメーカの柏精工が、1949年に発売。35mm判で、24x26mmという特殊サイズです。

本来、クーキー(Cooky)ですが、クッキー(Cookie)と間違って広告掲載され、そのままとなっています。

レンズは、Cooky Zephyr 40/3.5 or Cooky Runer 40/2.8。前玉回転式。シャッター(B, 25〜100)。

製造番号(#10,039〜10,520)から推察し、製造台数は500台程度。余り売れなかったようです。

 

柏精工は他に、一風変ったカメラを発売しましたが、商業的には失敗で、これら3機種で姿を消しました。

(2)Motoca 35(1948年)

レンズシャッター式でレンズ交換を計画した24x32mmサイズ(Nikon I、Minolta 35Iなどと同じ日本判)。

結局、交換レンズは発売されず、市場から消滅。

 

(3)Blondy(1949年)

17.5mm裏紙付フィルム(ミゼット判)使用。

 

柏精工Cooky 35の後継機種が「HOKUTO(北斗?)」から発売されます。この会社の詳細、柏精工との関連は不明。

(4)Robin 35(1950年)

Cooky 35と同じ仕様です。24x26mmサイズ。レンズは、Robinar Anastigmat 40/3.5、前玉回転式。シャッター(B, 25〜100)。

製造番号が確認できたのは、#10,0xx。台数は1,000台以下?

 

(5)Robin 35 M.II (Model II) (1953年)

何故か、サイズが24x28mmに拡大。Robinar Anastigmat 40/3.5, 前玉回転。

シャッターは、HKT(B,10〜200)で少し高級化。HKT(HoKuTo)銘なので、自社製。

製造番号が確認できたのは、#2,145〜3,040。こちらも台数は少なく、1,000台程度?

 

(6)Robin銘のカメラ

Robin(コマドリ)の名称を持つカメラは他にもあります。

ROBIN 35。Neoca SVのOEM。上記と全く同じ名前ですが、大文字と小文字の違い(Robin 35、ROBIN 35)。

Robin Super LM。Taron VLのOEM。

Robin 19。Taron MXのOEM。

Robin。17.5mm裏紙付フィルム使用の豆カメラ。MKS社製。

 

カメラの歴史において、特殊サイズは余り市場に受け入れられかったようです。

やはり、互換性のある汎用仕様でないと普及しません。

 

逆に、販売が不調で生産台数が少ないと貴重品となり、後年法外な値段がついたりします。

失敗作のLeica B型(Compur Shutter付)、24x24サイズのMamiya Sketch、等々。

 

戦後の物資難から、少しでも35mmフィルムを節約しようと、24x32mmサイズ(日本判)や、24x26mm、24x28mmサイズが誕生。

結局、これらは短期期間に消滅。35mm無孔フィルムを使った、Konilette(コニレット)も短命でした。

 

他と違うオンリーワンは普及せず