Android-x86を32bitノートPCに入れるも | 見よう見まねのブログ

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CameraやPCなど、見よう見まねの悪戦苦闘

2009年頃流行した、ネットブックのEee PCですが、最近は使うことも無く放置されたままです。

仕様は、Atom N280 32bit CPU、メモリーは1GB(2GBに交換可能)、と貧弱です。

64bitアプリ(Chrome並びにLINEなどの拡張機能、Skype、等々)が使えません。

一応、Debian 9 Stretch 32bit版の最小インストールで、ブラウザ、オフィス、画像処理等、使える環境にはあります。

但し、最近使わないので、Debian 10 Busterにはアップグレードしていません。

 

そこで再利用を図るべく、"Android-x86 32bit版"を入れてみることにしました。

AndroidアプリをGoogle Play Storeからダウンロードすれば、LINEやSkypeなども使える筈。

 

Android-x86は4年前にインストールしていますが、余り良い印象はありません。

バージョンアップし、使い勝手が良くなったことを期待し、再チャレンジです。

Android-x86をインストール

https://ameblo.jp/miyou55mane/day-20150116.html

EeePCにAndroid-x86をインストール

https://ameblo.jp/miyou55mane/day-20150122.html

 

こちらのHPからダウンロードできます。

https://osdn.net/projects/android-x86/releases

 

32bit版の最新版は以下です。

android-x86-8.1-r2.i686.rpm   659.59 MB  2019-06-14 00:59

 

ISOイメージでは無く、Red Hat系の.rpmファイルです。

通常、USBやCDなどにISOイメージ焼いてインストールするのですが、勝手が違います。

Debian系(Ubuntu、Mint等を含む)でインストールするには、.debに変換する必要があります。

調べて見ると、"alien"がありました。Debian Stretchを最新版にして、"alien"を入れます。

$ sudo apt update

$ sudo apt upgrade

$ sudo apt install alien

 

.rpmを.debに変換します。

$ sudo alien -dc android-x86-8.1-r2.i686.rpm

時間がかかりましたが、以下に無事変換できました。

android-x86_8.1-1_i386.deb

 

あとは、Debianから不足ライブラリがあれば補うべく、GDebiを使ってインストールします。

 

無事インストールが完了し、Grubメニューにも登録されました。

 

何処にインストールされているか確認結果、ルートディレクトリ以下でした。容量は約700MBとコンパクト。

見慣れたLinux用起動ファイルと、Dataディレクトリがあります。

 

起動メニューからAndroid-x86を選び、使って見ましたが、種々トラブルに遭遇。

(1)最初、メモリー 1GBではスワップばかりで極めて動作が緩慢。待たされてばかりでイライラ。

 

(2)2GBのメモリーに交換し、スピードは改善するも、極めて不安定。頻繁にアプリが停止します。

下の画像は、「Print Screen(Prt Sc)」キーが機能しない=「アプリまたは組織で許可されていません」のエラー表示のため、別の64bit PCで撮影したものです。

 

(3)壁紙が無いので、適当な画像を持って来ないと背景が殺風景です。

アプリはスマホ版Androidとほぼ同じ。

 

(4)何とか、Play StoreからLINEとSkypeを入れて試して見ました。

(4-1)LINEは使用断念。スマホの電話番号を入れないと使えません。両立不可で、ChromeのLINE拡張機能の方が便利。

(4-2)Skypeは画面が度々フラッシュし、不安定。何とか繋がるも、音声だけで、ビデオの表示ができない状態。

 

察するに、CPU(N280)が余りに非力で、処理が追いつかないのが不具合原因かと。

結局、64bit CPUでないと、まともにAndroid-x86は動かせないみたいです。

 

そこで、別の64bitノートPC(RAM 4GB)にAndroid-x86をインストースし、比較しました。

前回作成した.debファイルを使ってDebian 10 Busterの端末から、(不足Libは無かったので、GDebiを使わず)

$ sudo dpkg -i android-x86_8.1-1_i386.deb

 

やはり64bit CPUだとストレスが無く、快適です。

でも、フリーズエラーが頻発します。未だ安定版にはなっていないみたいです。

今度は、「Print  Screen(Prt Sc)」キーでスクリーンショットも可能です。H/Wとの相性がありますね。動作も不安定だし。。。

撮影画像は以下にファイルされていました。

/android-8.1-r2/data/media/0/pictures/​​​​​​​

 

Android OSは毎月Googleが脆弱性対策アップデートを公開していますが、Android-x86は未対応です。今回の最新版は2019年06月版。

Debianなら随時アップデートが提供されているので、セキュリティ面で安心です。しかも、安定性は抜群。

結局、散々苦労した挙げ句、改めて32bit PCではDebian最小インストールの軽快さ、実用性を再認識した次第です。

 

三十二(みそに)では手足足らずに待ちぼうけ