前回、KONICA I型に続き、今回はII型の調査を行いました。
Kenko-Tikina HPによると、以下の6機種が発売されました。
https://www.kenko-tokina.co.jp/konicaminolta/history/konica/1950/list.html
1951年12月 コニカ II (ヘキサノン 50mm F2.8)ダブルヘリコイド式、二重露出防止装置等を採用した「コニカ I」の改良カメラ
1955年5月 コニカ II B (ヘキサー 50mm F3.5)ヘキサー F3.5付きになった「コニカ II 型」の普及機
1955年6月 コニカ II B (ヘキサー 50mm F2.8)ヘキサー F2.8付きになった「コニカ II 型」の普及機
1956年2月 コニカ II F コニラピッドMFXを初めて装備した「コニカ II 型」の一つ
1956年3月 コニカ II A 大口径ヘキサノン 48mm F2.0を搭載した「コニカ II 型」の一つ
1957年2月 コニカ II Bm セイコーシャ製のシャッターを採用した「コニカ II 型」の一つ
II型からは型名表示があり、容易に区別可能です。
また、I型にあった「Made in occupied Japan」表示が無くなり、全て「Made in Japan」になりました。
生産台数が多いので多数の事例を確認できましたが、I型同様製造番号対応で部品の混在(オーバーラップ)が認められました。
■II型(Konirapid-S、Hexar 50/2.8)
上面に「Konica II」の刻印
II型のシャッターはKonirapid-S、IIF型はKonirapid-MFXに変更。レンズはいずれもHexanon 50/2.8。
■IIB型(Konirapid-S、Hexar 50/2.8 or 50/3.5)
上面に「Konica II」、前面に「Konica B」の刻印。
Konirapid-S、Hexar 50/2.8 or 50/3.5。
■IIA型(Konirapid-MFX、Hexanon 48/2.0)
上面に「Konica IIA」の刻印。
■IIB-m型(Seikosha-MX、Hexar 45/3.5)
上面に「Konica II」、前面に「Konica B」の刻印。
【3】製造番号(Shutter、Lens)集計結果と推定製造台数
製造台数推定は、BodyとLensの製造番号から以下。恐らく、Bodyを元にした数値の方が正確では?
(1)Body製造番号は各モデルでオーバラップしているが、連続なので、製造台数は133k台と推定。
(2)Lens製造番号は、Hexanon 50/2.8がI型と重複しており、その分(約30k台)を差し引き合計すると、20k + 50k + 80k =150k台。
型名毎に部品(Shutter & Lens)が完全に切り替わっていないのは、この時代の特徴でしょうか?
基本設計が同じなので、Shutter & Lensの互換性があるからできる芸当です。
中には、明らかにBody製造番号とLens製造番号の不整合のものがあり。これは修理で交換された証です。
二代目も神仏混交同じなら