久しぶりにジャンクカメラを購入しました。
金属製のカメラだと、つい手が出ます。シャッター不良とのことで、僅か200円。
発売当時(45年前)の価格は、現在の価格に換算すると10万円以上?
【諸元】
RICOH ELNICA 35
1972年10月発売。本体 29,800円、ケース2,000円。
レンズは、40mm F1.8(4群6枚)。距離計連動のプログラム式AEカメラ。
セイコーBSF 電子シャッター 2秒〜 1/1,000。フラッシュマチック機構。
電源はHM-N1型水銀電池2個。W 129 x H 77 x L 61mm。 520g。
埃まみれだったので清掃後の写真です。レンズは比較的綺麗で、ガウス型(4群6枚)の高級品。
上部カバーに傷があり、落下品?そのせいか、連動距離計の二重像が上下、左右ともズレています。
レンズを取り出し、ミラーレス用に改造するので構いません。
定石通り上下カバーを外し、レンズボードを取り出そうとしたら、橙色のセルフタイマーのネジが外れません。
貼皮を捲って、レンズボードを固定している4本のネジを外し、無理やりレンズを取り出します。
この時代のAEカメラはIC化されておらず、電子部品を半田付けしています。
その後、再チャレンジし、ようやくセルフタイマーネジが外れ、上部カバーを分離できました。本当に回し難いネジでした。
レンズ後部です。余計な部品は撤去しました。
このレバーでシャター兼絞りの操作ができます。
前からレンズを順番に分解していきます。
レンズ前群を外しました。
距離環を外します。
レンズボードと、レンズ後群を分離。
レンズ後部に出っ張ったピンが、シャッター兼絞り操作レバー。
この時代のAEカメラは5枚羽根です。後に、コスト低減で2枚羽根が定番になります。
さて、どのような構造で絞りを操作するか、じっくり考えます。高級レンズに固定絞りでは勿体無いので。
齢経て動かぬ体目に光