前回、BunsenLab か、DebianのOpenbox かで迷っていました。
Debian WikiにOpenboxの解説があります。
https://wiki.debian.org/Openbox
この手順に従ってやれば、Openboxデスクトッップ環境が構築できそうです。
派生版より本家を使う方が何かと安心です。
旧式PCには、Debian Jessieより、一世代前のWheezyの方が適しています。
延長サポート(Long Term Support:LTS)で、2018年5月まで使えます。
そこで、Wheezyのネットインストールで、Openboxにトライします。
これまで何度もネットインストールをしてきましたが、メリットは以下です。
(1)最新の状態でインストールできるので、アップデートが不要。
(2)ISOイメージをCD/DVDやUSBに焼く必要が無い。
Wheezyネットインストールの方法は、2016-05-23付ブログと同じです。
Debian Wheezyのネットインストール失敗原因は
http://ameblo.jp/miyou55mane/entry-12162486798.html
ネットインストールに必要なファイルは、2つ(initrd.gz、linux)だけです。
以下から、32bit用(i386)をダウンロードします。2016-06-05付のものです。
これをインストールするパーティションにコピーし、
/initrd.gz
/linux
UBS起動で立ち上げたPuppyから、Gru4Dosのmenu.lstを編集します。
以下は、sda2にインストールする場合です。
title Debian Wheezy (sda2)
root (hd0,1)
kernel /vmlinuz root=/dev/sda2 ro
initrd /initrd.img
title Wheezy Installer (sda2)
root (hd0,1)
kernel /linux
initrd /initrd.gz
PCを再起動し、Wheezy Installerを選んで、インストールを進めます。
最小構成インストールなので、途中、4つのディフォルトを全て外しました。
[ ] Debian デスクトップ環境
[ ] プリンタ サーバ
[ ] ノート PC
[ ] 標準システムユーティリティ
これだと必要なファイルは僅か21で、25分でインストール完了。
でも後で後悔。標準システムユーティリティを入れて置く方が良かったです。
再起動し、ログインし、端末から必要なアプリを入れます。
$ su でroot権限に移行し、
# apt-get install synaptic openbox uim uim-mozc geany wicd bleachbit fierfox-esr firefox-l10n-ja
再起動しましたが、Openboxが起動しませんので、端末から、
$ startx
これでは面倒なので、LightDMを入れます。
# apt-get install lightdm
$ sudo が使えるよう、# geany /etc/sudoers で赤字を追記。
root ALL=(ALL:ALL) ALL
user名 ALL=(ALL:ALL) ALL
$ df でHDD消費量を確認すると、僅か1.6GBでした。
10GBのパーティションを用意したのに、余裕たっぷりです。
日本語化+ブラウザ(Firefox)+α と最低限のアプリですが、サブで使う旧式PCとしては十分です。矢張り、JessieよりWheezyの方がエコですね。
今まで、LXDEデスクトップ環境に慣れて来たので、操作に少し戸惑いがあります。
タスクバーが無いのも寂しいので、
$ sudo apt-get install tint2
でも、Openbox ってデスクトップにメニューも何も無いので、素っ気無いです。
襟裳岬の春か、Openboxというところ。
Debianから、menu.xml を以下にコピーしてOpenboxのメニューを表示させました。
~/.config/openbox/menu.xml
画面を右クリックで、reconfigure
こんな感じで、右クリックでメニューが表示されます。
開く箱何も無い春心して