こんばんは。みよっちです。ようこそおいで下さいました。

最初に申し上げておきます。

この件については色々な意見が出ていたようですが、私はそのどれをも支持しないし批判もしません。

 

 

 

 

私の息子は入所支援サービスを受けている最重度の知的障害者。

この子を連れての外食は、身体が大きくなってきてからはしなくなっています。

学齢期のうちはまだ親の方も努力しました。「せねばならない」と身構えて。我が子だけのために。

が、やめました。

(施設からは連れて行ってもらってるようです)


 

急に走り出す。

人様のご飯をじーっと見る。手をだしそうになる。

これら全てには息子なりの理由があって、私ども親はそれをほぼその場で理解できます。

けれどこれを、サービスを提供する側の人に理解してくれと求めたことはありません。

たまたまそこに居合わせた人々にはもちろんのこと。

相手は介護や福祉のプロじゃないんです。あくまでも「一般」の人。



息子が喜んでいるならまだしも、事を起こした時にはもう本人の表情はカチコチ。

つまり、そういう状況になったから息子はじっとしていられなくなってる。

まわりの人達も困ってるのがわかる。

求めるのは簡単なことじゃないと思うの。

そしてもし、「自分が逆の立場ならどう?」って問うんです。

選択肢はひとつ。

もう無理だなと気づいた時点で店を出る。「誰も喜ばない。」そう自分に言い聞かせて。




いつもダメだったわけではありません。

穏やかに食事を済ますこともあった。

だけどだんだん難しくなり、「もういい・・・」って家族4人での外食そのものをやめました。

親として失格かもしれないですね。

息子本人の気持ちはわかりません。

発語もないし、店を途中で出たあと怒ってパニックになったこともないですしね。

いずれにせよ、世間は息子や我が家中心に回ってなどいない。

それが現実。




ダメだったら他の一手を考える。どうすれば楽しめるか。

正しいかどうかなんて問題じゃなかった。

私たちはそうしてきました。

自分に出来ない(であろう)ことは相手にも求めない。

逆に言えば、自分ができると断言出来ることなら求めてしまうかもしれない。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

乙武氏レストラン入店拒否騒動  「同じ障害者として恥ずかしい」という意見も噴出   車椅子を理由にレストランで入店拒否をされたとして、作家の乙武洋匡さん(37)が自身のTwitterで..........≪続きを読む≫  

 
 
 
 

そのうえで今回の件について。

擁護する側、糾弾する側、その他・・・ずいぶん騒ぎになってたようですが、今はどうなのでしょう。

少し時間が経って落ち着いてきているのかしら。




揉め事を起こしているのは、彼ら本人。

乙武さんは乙武さん。自分は自分。それでいいんじゃないでしょうか。

この話題が、例えばバリアフリーの話に展開していくとも思えませんし。



なにより思います、きっとこの騒ぎもすぐに忘れられると。

世間は障害者に対してそれほど関心がない。

私の、この息子を育ててきた母親としての、正直な感想です。