中国の南西部、貴州省の奥地にミャオ(猫)族の人々が住んでいます。
 彼等は、元々古代王国である夜郎国(やろうこく)の民でした。夜郎国は、小さな国でしたが、西南シルクロードを築き、交易で豊かな暮らしをしていました。
 これに目を付けたのが漢の武帝でした。武帝は、夜郎国に攻め入ります。夜郎国は、国王以下民を引き連れて、山奥へと逃げて行きます。今から2千年前のことでした。
 その夜郎国の民の子孫がミャオ族の人々で、未だに山奥で暮らしているのです。
 今、モンゴルだの香港で、中国の人権問題が騒がれていますが、こうした歴史を持つ国、我々の常識で考えたのではとても理解できないのでしょうね。
 
       NHK「中国秘境 謎の民」より