私が蒸気機関車を描き続ける理由を考えるとき、二人の恩人が思い浮かびます。
まず一人目は私の父です。
幼い頃、国鉄マンの父に運転台に乗せてもらった時、蒸気機関車の躯体はあまりにも巨大で熱くて、今でも強烈なイメージとして残っています。
そして二人目は、絵を描き始めた頃の恩師です。
「身近なモノをモチーフにしなさい。」と教えられ、周りを見回すと、傷が入ったヘルメット、履き古した安全靴、解体された車両などモチーフの宝庫でした。
地元で保存・展示されていた蒸気機関車を見つけた時は、生涯のモチーフに巡り合った気分でした。
その力強く美しいフォルムに魅せられ、私は今もなお蒸気機関車を描き続けていますが、初期と現在ではモチーフとしての捉え方や描き方が随分と変わってきていると思います。そんなところも感じていただければ幸いです。

【会場】
 美術館あーとあい・きさ
 (広島県三次市吉舎町吉舎546-1)

【会期】
 2022年2月27日(日)~4月10日(日)
 午前10時~午後5時
 (入館時間は閉館の30分前まで)

【休館日】
 月曜日(但し、3月21日は開館)

【入館料】
 一般:400円(300円)
 65歳以上:300円(200円)
 高校生:200円(100円)
 ※( )は20人以上の団体料金(一人あたり)
 ※中学生以下及び障害者手帳などの所持者と介助者は無料

【アクセス】
 JR吉舎駅から約1.2km
 中国やまなみ街道吉舎ICから約2.5km
 駐車場:20台(無料)

※新型コロナウイルス感染拡大状況により、人数制限を実施、または中止させていただく場合がございます。

【お問合せ】
 美術館あーとあい・きさ
 ☎0824-43-2231