miyomamaと肺がん -4ページ目
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精密検査の結果

検査結果が出る日。

miyomamaと一緒に私も病院に行きました。


普段より少し緊張している様子のmiyomama。

二人で診察室に入り、椅子に座ると


先生が、開口一番

「気管支鏡検査で取った細胞を調べたところ、やっぱり癌細胞が出ちゃいました。

私は、今後の治療のこともあるので、患者さんにも隠さずお話しています。」


続けて、

「先日のCT検査の結果、右肺に大きな影とそれより小さな影があります。これが転移なのか

同時多発的に出来たものなのかはわかりません。そして、反対側の左側にも小さな影が

あるのがわかりますか?」とCTの画像を指差す。


「転移してますね。この状態だと手術ができないので抗がん剤治療という事になります。

本当は手術できるのが一番良かったのですが、片方の肺を取ってしまっても

反対側にがん細胞が残ってしまうから意味がないです。」


「今は、いい薬も出ていますから。ただ、その薬が効くかどうか遺伝子検査の結果を見ないといけないのですが

今日は、まだその結果が出ていないので・・・。

その薬は間質性肺炎を起こさないように注意が必要なんですけど。

通院治療も出来ます。来週10日には結果が出ていると思うので。」



たぶんここまでを一気に聞いたと思います。

身近で「ガン」になった人がいなかったので、この初めての事態に上手く対応できず、

とにかく先生の話を一生懸命聞くことしかできませんでした。


3/10に治療方針を決めるということで、話が一段落した時

「今の状態は、どれくらいの進行段階(?)なんでしょうか?」と私は聞きました。

頭の中で、初期とか末期とかいう言葉しか浮かばなかったからです。


「5段階あるとしたら、5だと思ってください。」と言われ、

つい「5って、悪いってことですよね。」と確認するほど動揺していました。


診察室を出て、miyomamaと向き合い

「ガンだって・・・。」と確認し合っていました。


「ガンの告知って、もっとデリケートなものではないの?」

どうしよう?どうなるの?と頭の中でグルグル、グルグル回っていました。


miyomamaは「まさか、自分がなるなんて・・・。」と言っていましたが

本人が、どれくらいの衝撃を受けているのかは推測できませんでした。

取り乱して泣いてしまうようなことは、もちろん無く、

だからと言って変に強がっているようにも見えませんでした。


「先生も、今は良い薬があるからって言ってたし、とりあえず10日を待とう!」と明るく別れましたが


夜、私は一人で泣きじゃくりました。そして、思いっきり泣いて、

次の日から肺がんについての情報を集め勉強し始めました。


国立病院での診察

紹介してもらった国立病院の呼吸器内科で診察を受けました。


今後の詳しい検査内容として


・CT検査 2/22

・気管支鏡検査 2/22

・PET検査 2/26


を行うことになり、全ての検査結果を

3/3に聞くことになりました。

紹介状

miyomamaは約束どおり、人間ドックを受けた病院に行きました。

今の会社に勤めてから10年間、ずっと同じ病院で検診を受けています。


そして、10年前(本当はもっと前からあるのですが詳しくは改めて書くことにします。)からあった

肺の影が去年と比較して大きくなっていて、

「咳が続いていることで、心臓の機能に少し影響も出ているし、この機会にこの影について

 一度詳しく調べてみたら?」ということで、紹介状を書いてもらい

地域で一番大きな病院に明後日行くことになりました。




病院に行くまでのこと

2009年12月に受けた会社の健康診断(人間ドック)。

「胸部レントゲンに写った影が大きくなっているので、至急精密検査を受けてください。」

という連絡が、他の結果より先に届きました。

miyomamaはこの結果について誰にも言わず、そのままにしていました。

孫のshiちゃん(私の姪)の高校受験が終わるまで、病院に行く気はなかったようです。


お正月に実家に帰った時、確かに咳はしていましたが、

風邪だという本人の言葉に、さほど気にもしませんでした。


2月に入り、miyomamaの咳がひどいことを心配した父から連絡がありました。

いつからかは、はっきりしませんが12月より前から咳が続いていたらしく、

「夜中に咳き込んで何度も目が覚めているようだから、病院に行くように言ってくれないか?

 人間ドックの結果も届いているみたいだけど、自分には見せないから、それも聞いてみてくれ。」

と言われました。


その数日前、実家に泊まりに行った時、

私が目を覚ますとmiyomamaが朝食の準備をしていたのですが

呼吸のしかたが変だな?と思ったのです。

吸って吐いたあと「ハッ」と小さな声が聞こえるのです。

どうも本人には自覚がない「ハッ」のようだったので、何だろうと思いました。


父からの連絡のあと、miyomamaに人間ドックの結果を見せてもらうと

「至急」の紙がありました。


miyomamaは

「shiちゃんの受験が終わったら、病院行くから大丈夫。」

というので、一度は聞き入れたのですが

次の日あの「ハッ」という呼吸が気になり、miyomamaに電話し

他の家族の誰にも言わないから明日にでも病院に行くように、

つまり行かなかったら「みんなに言うから!」と脅かし

どうにか、仕事帰りに人間ドックを受けた病院に行くことを約束させました。





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