朝から雨が降っていた
夕方
玄関を開けると
まだ降っていたので
傘をさしてバラを見に外に出た
ほんの少しすると
バラに明るいひかりが射しはじめた
お日さまが顔を見せた
これはわたしとお日さまのコンタクトだと
また変なことを思った
のんきにこんなことを思えることは
幸せな時間だ
お日さまは
2、3分間
バラたちを照らすと
また雲のなかに隠れた
ありがとうございます
そう伝えた
夕刻
雨は強くなった
川を流れる水の音
川から立ち上がってくる靄
思わず
山の神さまが守りたもう
この風景
そう思った
そうとしか思えない静かなる荘厳
夜を迎える
偉大なる深林美
まさに
暗くなってからの山は
さらに神秘的だ
ここに立ったならば
きっと誰もが
神々の統治を感じるだろう