今日
捕獲する予定は
こちらの黒猫男子
クッキーさん
クッキーさんは
びびりで
捕獲器に入ることなく
どこかへ行ってしまった
しばらく待つも
残念
捕獲器を撤収しようとしていたら
ルナさんを見つけた
先月に赤ちゃんを出産したという猫だ
後をついていく
彼女が台にのぼり下を見たあと
立ち去った
わたしとボラさんも
同じ場所を見た
やはり子猫がいた
きっと
ルナさんは
このあと子猫を咥えて
場所を移動するだろう
子猫を違う場所に隠すため
…ルナさんは
飼い猫である
うちの子たちがお世話になりますと
女性は言っている
広い広い敷地を持つお寺で
たくさんの猫たちと暮らしている
猫たちの寝場所も至るところに用意されている
ごはんには毎食チュールも添えられている
具合が悪くなれば医療にもかけてもらえる
ただし捕まる子の場合
母屋には15匹の猫がいて
敷地内に新しく建てたという家には
7匹の猫が暮らす
外には何匹くらいいますか?
20匹くらいかなぁ
医療費がかかる時は
月に50万掛かります
カラスに持って行かれる子猫もいませんか?
います
眼を光らせてはいますけど
そういう話を聞いたら
保護しないわけにはいかないのが
今回も一緒にTNRに入っているボラさんで
またもやモノトーンベビーたち
ルナさんを保護して
子猫たちにお乳をあげてもらおう
1ヶ月の後
避妊手術をしたら
この場所に戻そう
お寺さんのルナさんを
広い敷地に戻す
良い環境だし不安はまったくない
幸せだなぁとさえ思う
さてさて
ルナさん捕獲器に入ってくれるだろうか
捕獲器の後ろに
子猫たちの入ったキャリーケースを置いた
ルナさんは入らない
ルナさんは
1年半ほど前に
この敷地内でうまれたらしい
ルナさんのお母さん猫は触れるけれど
ルナさんは警戒心が強く
触れない子で
だから避妊手術もできなかったという
いよいよ時間となり
捕獲器を撤収か…
今日のルナさん保護は無理か?
子猫たちが入ったキャリーを引きあげた
最後の賭け
ルナさん
お腹が空いているはずだ
捕獲器のなかにごはんを置いた
20分ほどして
音がした
ガシャン
夕方
ルナさんと子猫たちを
いつもの動物病院に連れて行き
初期治療ののち
とりあえずは
ボランティアさんの家のゲージの中で
ルナさんは
しばらくの間
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