自分の息子を津波で亡くして保護司になった香苗が、偶然にも罪を犯してしまった息子の親友啓太の担当となり、更生させるために懸命に無償の愛を注いでいく生き様に心が打たれました。
荒れ模様の啓太に対して、香苗は心の底から心配し、彼とまっすぐと向き合い、更生させようと愛情いっぱいで彼を支えていく愛の深さに目が潤む思いでした。
また、いったんは更生しつつあった啓太が再び罪を犯し人生に絶望して、香苗の息子が亡くなった海で自殺をしようとしますが、香苗は啓太を抱きしめて命を救います。その時の「生きて」という心からの大きな叫び、そしてその叫びを全身で感じる啓太の姿に感動しました。
この映画は子供たちの命や未来を守ろうとする切なる思いが一杯につまった作品です。
この映画は私たち人間が最も大切にしなければならないことをたくさん思いださせてくれました。生命の尊さや人を思いやり愛する心、とても大切なことがいっぱいつまった作品だと思いました。