先日、サン=サーンスのチェロとピアノのための作品全曲演奏会シリーズの1回目が終了しました。

 

共演者はチェリストの宇野健太くん☆

 

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彼とは去年、生誕250年であったベートーヴェンの全曲演奏会をこなしました。

 

その流れで、今年は没後100年であるサン=サーンスの作品に挑むことにメラメラメラメラ

 

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ところでブログをお読みのみなさん、サン=サーンスという人物をどのくらいご存じですか?

 

「名前は知ってる」 

「そんな人いたんだー!」

「『白鳥』の人だっけ?」 

「えっ、伊藤博文!??💦




など、、、さまざまだと思います。

 

 

実は私もよく知りません!ガーン

 

もちろん勉強はしましたが、なにせ日本語での文献が少なくて。

 

ざっとお伝えするとすれば、

サン=サーンスは幼少期からピアニストとしての才能に恵まれ、生涯教鞭をとる暇がなかったほどに演奏活動が忙しかった(主に教会のオルガニストとして)人物で、フランスにおけるクラシック音楽のパイオニア的存在ともいえる方です。

 

そんなイケてる✨経歴の彼の作品に、私がどのように取り組んだのか、どう感じていたのか、ピアニスト目線で少しお話します。

 

※前置きが長い!これからが本番です!

 

 




① チェロ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.32

 

はじめて曲を聴いてみたとき

→→おぉ~なかなかかっこいい!特に3楽章!

という印象でした!

 

曲の解釈自体もそれほど難しくありません。

ドイツ的であり、フランスらしさ(サン=サーンスらしさ?)はまだあまり感じません。

 

ただ問題だったのは、第2楽章!!!

 


なんだこの左手はーーーー!!!!


即興的に書かれたとされるこの楽章、おそらくこの左手の動きはオルガンのペダルのイメージなのでしょう。

 

こんなことさせられるなんて、私の左手もびっくり!笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

 

 

②ロマンス Op.36

 

これは言わずもがないい曲・・・♡

 

ロマンチックな3拍子の旋律に加えて、背筋がぞくっとするような和声進行もあり、絶品です。


ちなみにそのうっとりするような旋律は終始チェロに現れ、ピアノで奏でることはなく終わります笑い泣きあちゃー


わたしにもメロディくれー!


 



 

③フレデゴンドの思い出

 

これ、大変でした・・・

 

実はこの曲、サン=サーンスのオペラ作品から、いいところを抜粋して寄せ集めたハイライト集みたいな曲なのですラブラブ

 

それはいいのですが、このオペラ作品について、なにせ資料がない!
演奏のほぼ記録もありません。※あっても読めない。

 

喜劇なの?悲劇なの?というところから取り組みがはじまりました。

 

ボーカルスコアだけは手に入ったので、該当部分を照らし合わせながら、フランス語の歌詞(セリフ)をなんちゃって翻訳する作業。Google様様びっくり

 

それでも最後は投げ出してしまい(汗)、最終的には曲の美しさや構成からインスピレーションを受けて演奏することに専念。

 

この曲の場合、チェロは歌・ピアノはオーケストラと完全に役割分担がされているわけですが、もともと歌やオペラの好きな我々には、すごく心地よかったです合格

 

 



④ガヴォット

 

これは省略。箸休め的な。ごめんなさい。



 

⑤組曲 Op.16

 

今回、いちばん大変だったのが、実はこの5曲からなる組曲でした。


最初にコンサートが始動したときには、この曲はオープニングで演奏する予定だったのですが、はじめてふたりで合わせをしてみたときに、

 

「あっ・・・これ( ^ω^)・・・ラストにもってこなね。」

 

と意見の一致した楽曲ですチーン

 

特に3曲目のスケルツォ(しばし諧謔的にと訳されます。なんじゃそれ)でのこの一場面。



 

ジェットコースターかっ!!!DASH!DASH!


やっぱりサン=サーンスって素晴らしいピアニストだったのね。

 


*******

 

 

と、まぁそういう感じで取り組んできたわけですが、

 

引き続き2回目に向けても勉強、譜読み、頑張りたいと思います。

 

ぜひ聴きにきてね音譜  おしまい。