素直で魅力あるあなたへ
パートナーシップと性のカウンセラー
小野美世です。
男性と女性での、セックスに対する感覚・性欲に対する感覚の違いのひとつだと思うことがあります。
ざっくり言うと、男性側には
したい気持ちになるには、しない期間・しない状態が必要
という一面があるのかなと。
禁欲期間と言い換えてもいいのかもしれません。
結婚して、生活をともにするようになると、これが一気に難しくなります。
いつでもできると安心する。お互い素の姿を見ることが多くなるし、半裸で家の中をうろうろすることもある。
禁欲状態がどんどんなくなる。「家族のように思えて、できない」という感覚の中には、こういう部分もあるのかなと思います。
自分のものじゃないものを、自分のものにしたい。
逃げられると、追いかけたくなる。
手に入れるまでの過程に興奮したり刺激を感じるのであって、手に入れたらそれがおさまる。
全ての男性、全ての状況には当てはまりませんが、こういう要素もうっすら男性の言動の中に入ってくることがあるなぁと思うのです。
女性にももちろん「去られたら余計に気になる気持ち」はあるのですが、それ以上に男性のほうがこういう感覚が強いというか。
先日の質問dayでもこの話題が少し出まして、説明をお送りした相手の方が、「あぁ、それで今の夫の言動の理解ができました!当てはまっていると思います」と言われていました。
私が想像した以上に、その旦那さんは上の内容に沿った行動をされていて驚きました。
これを知っておくのと知らないのでは、夫の言動に対する納得感が変わってきますので、お話してよかったです。
特に「夫婦でセックスについて頻度や内容、そもそもするかしないかを努力と工夫ですり合わせをする段階」におられる方には、必要な知識かと思います。
夫婦双方にすり合わせようという気持ちがある場合ですね。(片方だけだと悲しい一方通行になりますので…)
そういう面のあるのかも…程度に。
しかし、例えばですが、妻とのセックスを完全に拒否している旦那さん側にすら、ちらりとこの要素の片鱗が見えることがあるんですよね。
夫婦間で、ずっとセックスレス。妻が誘っても夫は断り続ける。
妻が傷ついて心が疲弊して、もう外に求めるしかない…と婚外恋愛を始めた(もしくは始めようとする)タイミングで、夫に遠回しにこう聞く。
妻「このままセックスがないと私も辛いから、もう離婚なのかな、外に求めるしかないのかな…っていうくらいに私今、悩んでるの」
夫「外に求められるのは嫌だな」
夫「もし本当に離婚するっていうなら、レス解消のための努力をもしかしたらするかもしれない」
こういう言葉が出る場合を、複数お聞きします。
「そこまで言うなら考えてみる」という方もいます。
(え、じゃあ今まではなに…?)
↑
私の心の中の大声。
パソコン画面の前で、はぁ!?( ゚Д゚)となる言葉のひとつです。
え、ちょ、待ってよ。もっと早くそれを出してくれ!となります。これについてはまた書きたいと思います…。
これも、「妻が自分のものじゃなくなるかもしれないなら、それはちょっと嫌だ」という気持ちがあって、これまでしようとしなかった努力を「もしかしたらするかもしれない」という言葉が出るのだろうと思います。
セックスレスの状態が嫌だと詰め寄られたら逃げたくなるけど、今まで詰め寄ってきていた相手がいざ自分から離れていこうとするとつなぎとめたくなる。
しかしそれは、「妻の辛い気持ち」を考えてというのではなく、自分の所有物が自分じゃないものの所有物になるのが嫌っていう感覚なのかな?と思いたくなる。
所有物という言い方はどうかと思いますが、女性の私が男性の感覚をうーんと想像するにそういう感じなのか?と。
逃げられると追いたくなるというのが、これは本能レベルで男性には入っているのだろうか…とたびたび思います。
(※個人差があります。それを全く出さない方もいます。逃げても振り返ったら追ってきてない場合もあると思います)
この要素があることを利用して、うまく相手を追い詰めることなく夫婦がいい状態になれたらいいのですが、現実のお話をいろいろ聞くと、やはりそれは夢のように思えます。
言葉で性のことをコミュニケーションするのは、やっぱり必要なのです。
そして、お互いにすり合わせをしようという共通理解も。これが一番難しいところですね。
<美世に質問day>
2日間、美世から、質問へのお返事が届く「美世に質問day」次回は4月15日(木)16日(金)に行います。残1名です。
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