「何に執着していたんだろう？」／セックスレスのお話。

素直で魅力あるあなたへ

パートナーシップと性のカウンセラー
小野美世です。

先日、ブログでお知らせしましたrebedさんのヒアリングモニターは、残り枠わずかとなったようです。

興味を持ってくださった方、ありがとうございました^^

さて、今日は先週行った「美世に質問day」をしていて思ったことのひとつを書きたいと思います。

セックスレスで、特に拒否されている方から、よくお聞きする言葉です。

「私、何に執着していたんだろう？」

レスでずっと悩んできた。

気にしないようにもしてみた。

他に夢中になれることも見つけてみた。

夫と話し合ってもみた。

そのときは気にしてくれるけど、すぐに元通りになる。

もう自分から、行動を起こし続けるのも疲れた。

いろんなブログも見てみた。相談もしてみた。

夫の「もう別にいいんじゃない？そういうのは」というスタンスは変わらないようだ。

こちらの辛い気持ちもわかってくれるつもりはないようだ。

そんな状況が続いて

何かの拍子で

一度だけ行為ができた。

が。

全然よくなかった。

何も楽しくなかった。

あれ？

あれだけ望んでいたはずなのに。

この状態が叶えば、私の悩みは消えると思っていたのに。

自分の欲しいものだったはずなのに。

…なんだこれは…。

というような状態になることがあります。

いや、もう、本当に、頻繁にお聞きすることです。

私は、何に執着していたんでしょうか。

私の欲しかったものって何だったんだろう。

あんなにこだわっていたこれまでって何だったんだろう。

そんなふうに言われることもあります。

こういうとき、女性が、心から必要としている感覚は、

「相手から、まっすぐに自分の心と身体を求められたい」

というものなんだろうなぁと思う瞬間です。

性行為というよりも

行為が成り立つことというよりも

こちらが頑張って頑張ってその状態を作るのではなく

相手が自分のことを考えてくれて

相手から求められていると感じたい。

しかし、これって、

「はい、それは、執着だけなんで、もう気にしないようにしましょうね」

って最初から言われたって、到底受け入れられないこと。

悩んで、考えて、迷って

相手に話してみて、拒絶されて

また話してみて、自分の中も整理して

行動してみて、振り返って、また行動してみて…

自分の気持ちを大事に、自分の気持ちを言葉にして、自分の気持ちを行動に表したからこそ、たどり着ける場所であろうと私は思います。

だから、結局

やりきる

表しきる

ことが必要になる。

納得とともに、その地点に行きつけたらその後は、

「もういっか～」となる人もいるし

「もう悩まない」道にスムーズに入っていく人もいるし

何より、自分自身に

「私これまでよくがんばったよね。もういいよね。もう同じ状態でいなくていいよね」

と、心から声をかけてあげられる。そんな人が多い気がします。

そして不思議なのは、こうして「もういっか～」というところまでくると、それまでパートナーに向けていたものが、ごっそりとどこかに行くのか、夫婦間の見えないバランスが動いて、

相手のほうが自分を追いかけてくる

相手のほうが自分を追ってくるように感じる

ことが起こりやすくなります。

（ご本人は、もう遅いと感じることが大半なのだけど…）

でも、これも「最初からそれを狙って」では、うまくいかないんだよね(;'∀')

私が夫に執着しなくなれば、向こうから追いかけてくれるんですよね？じゃあ執着手放すのがんばります！…っていうのではないんです。

残念ながら。

自分の道を歩ききって、やっとやっと「何に執着していたんだろう？」の地点にたどり着いた方には、

おつかれさまでした。本当にがんばりましたよね（；＿；）

と言いたい。

今後はきっと、また違うものが見えてくるはずです。

あなたの心が穏やかに

満たされる一日になりますように。

いつもつながってくれてありがとう。

＜美世に質問day＞

２日間、美世から、質問へのお返事が届く「美世に質問day」次回は２０２１年２月に行います。

質問dayの詳細はこちらです。