先日の記事を、夫が帰宅途中に読んだようで、
「みよちゃん…、ちょっと泣きそうになったよ」
と言いながら帰宅しました^^;
カウンセラーの小野美世です。
ブログに書きたいことがたっくさんありますが、進まないのを夏の暑さのせいにしたくなる毎日です^^;
この記事には、他にもたくさんメッセージいただきました。
自分の子どものころのこと、自分のお母さんのことを、みんな思い出すよね~。
さて、今日はもうひとつ、そんなお話を。
先日の記事の中で、こんな風に書きました。
私が小さいころ、母親にこんなにベタベタしただろうか。
母と、私と、娘という3つの世代があって。
で、当然ながら、母にも、娘だった時代がある。
お母さんは、自分のお母さんに、子どものころ、こんなにベタベタしていただろうか?
って思ってみたことがある。
すぐに、「あーーーー、してなかっただろうな……」
って思った。
母のお母さん、つまり祖母は、母の話から聞く限り、
小さいころの母に、とっても厳しかったみたい。
孫の私たちにはそんなにわからなかったけど。
あの時代に、小学校の教務主任にまでなった人だったので、厳しかったのだろう。
小さいころの母が、学校の宿題できなかったら、鉄の下敷きが飛んできたって話をよく聞いた^^;
お母さんがそんなに厳しい人なのだったら、じゃあせめてお父さんは優しかったのかというと、
小さいころの母に、すでにお父さんはいなかった。
物心がつく前に、祖母と祖父は離婚していたので、私の母は、父親との記憶ほぼなしで育っている。
自分はひとりっ子。
お母さんは厳しい。
お父さんはいない。
そんな中で、面倒を見てくれていたのはおばあちゃんだったそうで、
母からは、「やさしかったおばあちゃん」の話をよく聞いた。
(おばあちゃんがいてくれてよかった、と私は思った)
これを書いてるだけで、また鼻の奥がツンとしてしまう。
だから、先日の記事で書いた、
母は、
「さわられるのきらい」
「ベタベタされるのがきらい」
「…っていうか、そもそも人がそんなに好きじゃない」
っていうのも、納得がいくのよね。
あぁ、そういうふうだったんだな、って。
でも、そんな母からうまれた私は、ベタベタするのが好きなわけで、それを娘としているのだから、それでいいか。そんな気になる。
たぶん、娘に将来子どもができることがあるなら、きっとその子ともベタベタしてくれると思う。
私が育児をするようになって、母と、私が小さかったころのことを話す時間が増えた。
その中でこんな話をきいた。
厳しかった祖母は、婿養子をとりたかったみたい。
要するに、自分の家に、お婿さんになってきてくれる人がほしくて、母をずっと手元に置いておきたかったみたい。
私の母は、それがイヤで、それに逆らって、自分の実家を出て、私の父と結婚した。
義理の両親と半ば同居になってかなり苦労していた。
(それを見ていた私は、絶対義理の両親と同居はしないと決めた)
「そんなにお婿さん方式がイヤだったの?」
って聞いたら、
「あなたたちにそういう価値観を引き継ぎたくなかったんだよね」
と母は言った。
離婚した自分の父の悪口のようなものを、たびたび聞いていたというから、
なんていうんだろう、
自分の母から、男性に対する不信感とか、尊敬してない感じとか、尊重してない感じとか、
そういうものを感じまくって生活していたのかもしれない。
「連鎖は自分で止めたかった。自分を最後にしたかった」
と言っていた。
なんかこれを聞いて、とてつもない愛情を感じたんだよね。
これまで、「お母さんは私より弟が好きなんでしょ」といって拗ねてたり、
お母さんはベタベタしてくれなかった的な自分の思いが、もうどうでもよくなるくらい、
あぁ、そんなふうにしてくれていたんだなぁって。
確かに、私の中には、家族の中で植えついた男性への不信感はそんなにない。
だから、今、こんなふうに、夫婦関係やパートナーシップについて伝える仕事ができているのだと思う。
母が「自分を最後にしたい」と決めたことが、なんと、私の中に、ちゃんとつながっている。
お母さん、たいへんだったんだね。
でも、そういうふうに、私たち子どものことを考えてくれてたんだね。
また、鼻の奥がツンとするのでした。
母が当たり前としていたことで、
自分がそうしたくないなら、
それは、自分以降はしなければいい。
自分が、その連鎖を切ればいい。
でも、自分の知らないところで、
自分がまったく気づいていないところで、
母が、その上の代からの連鎖を切ってくれていることもある。
これは、娘の世界にはいらない、いれたくない。
そうして、娘が見ないですむようにしていてくれていることもある。
それは、娘の私たちには、あまりに当たり前すぎたりして、気づきにくいことかもしれない。
とても小さくて、些細に感じることかもしれない。
でも、それも愛情ゆえなんだよね。
みんなそれぞれの世代で、一生懸命なのだ。
今日は、娘と半日デートです。
ペットカフェに行ってきます。