(2017年4月16日の記事を再更新しています)
カウンセラーの小野美世です。
たくさんの女性のお話を聞いていると、
「性に傷ついている男性」の存在が見えてくることがある。
セックスの話題を避ける、とか。
全くアプローチをしてくれない、とか。
どうやらそういうことが苦手なようです、とか。
下半身を絶対に触らせてくれない、とか。
そういう男性に、どう接したらいいか、わからない…っていう女性も、少なからずいらっしゃいます。
この言葉はかけていいのか。
なんでこういう行動をするんだろう。
私が何かいけないことしたのかな。
自分のには触らせないのに、私のは触ろうとする。
でも、行為が始まるわけではない、とかね。
性に傷ついている男性には、「人間嫌いのネコに接するように」してみて。
…とお伝えすることがあります。
人間にいじめられて、何か嫌なことをされて、
人間嫌いになって、寄りつかなくなったネコだと、
彼や旦那さまのことを、思ってみてください
…ってこと。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
人間嫌いなネコは、人間に近づこうとするでしょうか?
…近づかないよね。
…なぜだろう。近づいたら、どうなるってネコは思っているんだろう?
また、叩かれるかもしれないって思う。
また、傷つくかもしれないって思う。
そんなネコに、ごはんをあげたいとしましょう。
ごはんを、ぽんと置いてみた。
…近づいてこないよね^^;
だって、食べてる間に、叩かれたりするかもしれない。
ごはんを食べたいけど、お腹はすいてるけど、
うなって、どこかに逃げるかもしれない。
安全な距離をとって、こちらを見るだけかもしれない。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
例えば、
下半身を触らせない、とか、
性的な話題を避ける、とか、
身体の関係が怖い、とか。
そういう男性に出会ったら、
「あ、何か過去に嫌な思いをしてるのかな」
「何か、ひっかかってることや、トラウマ的なことがあるのかな」
「自信をなくすようなことを、誰かに言われたのかな」
って、私なら考えます。
だから、とても慎重に、相手のことを観察してみる。
何が嫌なのか。
何が怖いのか。
それを話してくれるのか。
話したいけど、心を閉じておきたいのか。
心に踏み込まれたくないのかどうか。
それとも本当は、何とかしたいのかどうか。
こういう男性は、ときに、矛盾してるように見える行動をすることがある。
自分のことは触らせないけど、こちらのことは触ろうとする、とか。
怖いと言っていて、する気があるようなそぶりを見せる、とか。
ネコに例えると、
人間嫌いなはずなのに、なぜか今日は、膝の上に乗ってきた。
今日は、ごはんに近づいてきた、という行動。
どうした???と思う。
気まぐれでも、ごはんを食べたいと思った、膝の上で丸まりたいと思った、のかもしれない。
その男性は、本当は、触りたいのかもしれない。
でも怖いから、行動が中途半端なのかもしれない。
こういうとき、女性側は、混乱する。
期待して、思ったものが返ってこなくて、傷ついちゃうこともある。
その男性が、欲しいのは、
この人は、自分を傷つけないという、安心感
この人は、自分を否定しないという、安心感
この人は、自分にがっかりしないという、安心感
なのかもしれない。
ただ、安心したいだけ。
女性側にできることは、安心していいよ、を、いろんな形で、伝えること。
言葉ではなく。
相手に話させないほうがいいことが多い。
男性にとって、こういうことを言葉にするのは、とっても難しいこと。
あなたを傷つけるつもりはない。
あなたを否定するつもりはない。
あなたにがっかりするつもりもない。
あなたが何をしたとしても。
これを、態度と行動とで、伝え続ける。
私が、結婚前に、セックスレスでぺしゃんこになるくらい悩んだ相手の男性は、
「過去に女性不信で、トラウマのある男性」でした。
まさに、人間嫌いのネコだったのです。
女性不信なのは知っていたけど、身体の関係になると、さらにその度合いが増すのは、当時の私にはわからなかった。
いったん閉じた相手の心は、なかなか開かなかった。
私の心もボロボロになっていきました。
20代中ごろで、まだ、
自分で自分を認められない分、誰かに認めてほしい
自分で自分を愛せない分、誰かに愛してほしい
こういう気持ちが強くて、それを男性との恋愛やセッ.クスに求めていた私には、
傷ついている相手を観察して、
待って、
安心していいといろんな方法で伝える
なんて知らなかったし、
自分のことで精いっぱいだったし、
知ったとしても、できなかったかもしれない。
でも、その彼もきっと
安心したかっただけ
だったのだろうと思う。
こんなお話を、あるクライアントさんとしていて、
「ネコと思って接してみる」というあれこれを、お伝えしていました。
「その彼の行動、珍しくごはんに近づいてるやつだから、こうしてあげてみて」
とか、
「あなたに魅力がないとかそういう次元の話じゃないから、そこは疑わなくていいから」
とか。
クライアントさんは、
「(ネコの例えで)彼のことが愛おしくなりました」
って、返してくれました。
とはいえ、この方法は、女性にとっては、なかなか大変。
こういう男性に接するには、自分の軸が整っていることが、何より大事。
接する女性側が、自分を認めて、愛していることが大切。
まず、自分。
それから、相手、ね。
★負けるが花・パートナーシップスクール
京都2期・東京3期のお知らせ
日程が決まりました。
お申し込み受付開始は10月23日20時より。