息子に言い聞かせていたこと

「浪人はしないよ。

それまで十分に勉強する環境は

整えてきたはずだよ」


息子が浪人向きではないと思う理由として

①やりたいことが明確でない

法曹関係に進みたい、建築に興味があるなど

やりたいことがある程度決まっている

お子さんや、

〇〇大学にどうしても進みたいと

明確な志望があるお子さんは

浪人する意味があると思います。

息子は残念ながらそれがない状態でした。


②割と早い段階から受験勉強を

スタートしていた

やりたいことがない割には

息子は早い段階からモチベーションを

持って受験に取り組んでいました。

高2の冬には部活を引退、

高3もずっとかなり頑張っていました。

それなのに共通テスト前に失速して

低空飛行になりモチベーションも下降。

そういう子がさらに1年、というのは

気力が続かないのでは?と思いました。

高3まで部活をやりきって

受験勉強が時間切れだったようなお子さんは

浪人でも頑張れると思います。

息子はある意味、受験勉強はやり切った感が

ありました。


③プライドが高くてプレッシャーに弱い

変にプライドだけはあるので

浪人したらもっとプレッシャーがかかり

もし思うように成績が上がらなかったら

負のループに入っていくような気がしました。

器が大きい、楽天的なお子さん、

あるいは闘志に燃えるタイプなら

頑張れそうな気がしますが

息子はそういうタイプではありませんでした。


なので、現役で本人が納得できる学校に

決まってホッとしました。

浪人で伸びる子は3割という話がある一方

いい浪人生活を送って希望の大学に進学した

という話もよく耳にします。

なので、人それぞれなのだろうと思います。

でも息子はどうだろう、難しそう

というのが感想です。


私が会社勤めをしていた時に

一緒に働いていた子が

「本当に行きたくない大学で

大学生活が嫌だった

思い出したくもない」

と言っていたことが印象に残っています。


100%満足な大学に行けた子は限られていて

多くのお子さんは第2志望以下だったり

するのではないかと思います。

でもそこで、良い友人や先生に恵まれると

大学生活もハッピーになるし

逆に期待し過ぎて入った大学が

「こんなはずではなかった」ということも

あるかもしれません。


納得の行かない大学に進んでも

良かったと思って入った大学に進んでも

ハッピーになる子もいれば

残念な学生生活を送る子もいる。

入学もスタートに過ぎません。


それでも浪人を選んだお子さんは

すごいと思う。

そして、それを支える親御さんも。

子どもの不安定な気持ちを支えるのは

並大抵な神経ではできない、と

今回初めて知りました。