若い時から、本や漫画の中に
「こういう親でありたい!」
というイメージを見つけていました。
それは、「ブレない毅然とした親」。

その①
10代のころ読んだ、曽野綾子さんの
「太郎物語」。
その中に、少年の太郎が、
「テレビがないと死んじゃう!」
と駄々をこねるシーンがあるのですが、
普段無口な父親が血相を変えて、
「本当に死んでしまうかやってみろ!」
と怒鳴って、庭先にテレビを放り投げるのです。
そしてしばらくの間、テレビは野ざらしで
放置されていた、とありました。

高価な物を破壊までして、
子どもに迫るところ、
(ま、ややDV気味ではありますが)
親の覚悟を見せるお父さんに、
カッコいい!と思いました。

その②
20代の頃に読んだ、深谷かほるさんの漫画
「エデンの東北」。
(深谷さんは近年『夜廻り猫』でも
しみじみとした話を描かれていますね)

この中で、小学生の娘がお母さんに
「ホットパンツじゃなきゃ
学校に行けない〜」と
ねだるのですが、
お母さんは
「何もなくたって生きていけるんだぞ」
と怒ります。
(ん?何かさっきの流れと似てますね)

「じゃあお母さんは寝巻きや化粧のまま、
歩いても平気なんだね」
と言い返す娘に、
「なめんなよ〜」と返すお母さん。
そして、お母さんはどうしたかと言うと、
寝巻きで化粧もしないまま、自転車に乗って
平気で買い物に出かけて、
近所のオジサンとかに挨拶しちゃうのです。
娘、真っ青…。

これも、何て潔いお母さんなんだ!
カッコいい〜と思いました。

私はここまでのことはできないけど、
「ブレない親でいたい」と、
息子が保育園の時から
息子に約束したり注意したりしたことは
必ず守るようにしてきました。

その結果、
車が全く通らない道でも
赤信号を渡ることを許さない、
ルールに厳しい息子に育ってしまいましたが。
何か思うてたんと違う…。