誰も知らない街を探しに

誰も知らない街を探しに

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楽しいブログにはならない予定です


それでも よかったら・・


わたしたち世代が生きてきた時代は

庶民にも「web 」という世界があることを浸透させた時代で

寧ろ今より何の疑いもなく画面の向こうにいるであろう「人」を疑う事なく、会話していた


だから、なのだと思う

「web」だけでしか会ったことがない人でも

そこに絶対の信頼をおいてずっと十年以上も「知り合い」の人は存在する


実生活で浴びせられた、わたしたちが傷ついたことを

しばしば…漏らせる関係


決して、自分に自信があったり、子育てが完璧だったなんて思ってない

思えない


だけど…

だけど…

信じてはいたんだよね…

あの子の力をね

だから

「だいじょうぶ?」

って、聞かなかったんだよね

それを年中聞いちゃったら

あの子の力を疑っているように思うと思ったから


それを

「まちがっていた」

「自分を振り返えようとしてない」

と言われてしまうと…

何年経っても

傷つくんだよね…


…あなたが発したその言葉で、わたし、今から死ぬかもしれないよ…


って

返信しようかと思ったくらい



「web」という世界の中でも

人を疑いたくないわたしは

ひとり傷つく


でも、また

「web」という世界で知り合った人に

…あぁ、本当に理解してくれていたんだ…


と、涙したりする



Amazon Primeで

「ユキエ」という映画を観た

1998年くらいのもの


米軍基地で知り合ったアメリカ兵と

故郷を捨てて渡米し、そのまま40年.....

主人公のユキエさんに、だんだんアルツハイマーの症状が出てくる

それを傍らでいつも見守る夫

二人で刻んだ時間が垣間見られて涙が溜まる


こんな風に

同じ経験をした夫婦で

辛さを分かり合えたら

今の自分も、もう少し笑えたのではないか


いやいや、自分の気持ちの舵取りは自分でするものだから

周りに瘉されても

変わらないよ

抱えていくよ、きっと

二人の自分が交互に現れる


部屋に呼ばれて聴かせてくれた

「天体観測」

バンプオブチキンは今も活躍してるよ~

と心で叫ぶ





「ぼく」
谷川俊太郎

谷川俊太郎さんの本は
元々好きだったけれど
ここまで分かってくれて
こんな絵本を書いてくれて
(描いてではなくて)
嬉しかった
お兄ちゃんの気持ちを分かってくれてる人いるよ…って
写真の後ろに置いて、毎日見ています
わたしたちを否定しないでいてくれる本に出会った


「千の風」クレマチス

いちばん好きな季節だった秋なのに
秋を感じると何となくすっきりしなかったのは
一連が秋から始まったことを
もう心が覚えていて辛いからなのね

もうすぐ10年になる
10年も逢っていないんだね
でも10年なんてそんな気がしない
毎日顔も声も思っているからかな

唯一信頼するひとりの精神科医は
離婚が原因ではなく
育てかたや何かがいけなかったのではなく
病がそうさせた…
と言ったけれど
やはりそうさせるまでの辛さは辛辣なものだったろうと胸が痛くてたまらなくなる

逢いたいなぁ
遠くからでもいいから
4年も記すことなく
過ぎてしまいましたが、
皆さんのブログには
ほぼ毎日伺っておりました。
ただ「いいね」だけさせて頂いて
黙っているままで、
本当に
申し訳ありませんでした。

書けませんでした。
わたしは、書くことで事実だと
認めることになってしまうのが
やっぱり、だめでした。
現実と向き合うことが
できませんでした。

長男がearthという星からいなくなり、
今日で、7年と半年です。

7年半という数字なのか、
時間なのか、季節なのか、

まだ、想いも感情も
何一つ癒えぬまま、変わらぬまま
時間は通り過ぎていくのですね。

あの時に大学生だった二男が
29歳になり、
先日、入籍しました。

わたしが一番気にした、相手や相手の家族に、
お兄ちゃんが、今はもういないことをどんな風に話しているの?
と聞いた時に
二男は、メールで

「兄のことは、事故でなくなった風に濁して軽く話してる。」

と書いてきました。

二男の苦しみを、
わたしがずっと感じていたのとは
また別の意味で感じることになり、
そしてそして、
どうして、
お兄ちゃんのことをちゃんと
言わないの?
と、悲しくなりました。

確かにね、、
確かに、お兄ちゃんは
人には言いにくいことを
したかもしれない、

だけど、だけど、
お母さんは、それを認めてあげたい、
お兄ちゃんが決めたことなのだから、認めてあげたい
って思ってる。

だから、ちゃんと話して。

と、二男に
言いたかった、

けど、
言えませんでした。

ただ、二男の打った文字を見つめているだけで
涙があふれてとまりませんでした。

二男がメールの中に、
「なくなった、、、」
と、ひらがなで書いてきたのは
偶然ではない気がします。


毎日毎日
わたしは
長男のことを
思います。
二男のことを
思います。

泣きたい気持ちの意味が
ちがうようで、似ています。

涙をこぼさないで泣くことが
できるのですね、
人は。