レストランシェフよりスパイスのブレンドのオーダーをいただきました。
香水の調香師にあこがれを抱いていた私が、
スパイスの調合師として仕事ができる。
香りを想像できるお仕事はとても幸せです。
私がスパイスのブレンドで重視するのは
香り
舌の感覚
2009年にスパイスコーディネーターマスターを取得。学びながら様々なスパイスに触れることができました。日本以外の国を訪問し、活気ある市場でスパイスの種類の多さには感動すら味わえます。
訪れた数か国の市場の風、行き交う人々の空気。
そこからブレンドをイメージします。
シェフからは、オーダーをいただいた時にイメージをお伺いします。
どんな料理に使用するのかなど。どんな演出をしたいのか?
話し方などでシェフの好みなどを確認したらブレンドをスタートします。
今回ご依頼を頂戴したのはフランス料理のオーナーシェフ 静井弘貴さん
昨年の11月外苑前にご自身のお店をオープンされました。
東京都 港区南青山2-13-7 マトリス1F
03-6804-3182
2月のスペシャルメニューとして白子をスパイスと融合させたいというオーダー。
北アフリカモロッコを感じられるような。
モロッコというと、有名なミックススパイス「Ras-el-Hanout ラセラヌー」
今回は50種類の中から19種類のスパイスを選びました。
「お店の一番」という意味のミックススパイス。
モロッコのバザールでもブレンドは様々。だからこそ、ブレンダ―の個性が発揮されます。
私はその中でも香りのしっかりとしたスパイスをベースにしております。
一番分量を占めているのは
クミンシード
クミンパウダー
コリアンダーシード
コリアンダーパウダー
下記のスパイスも配合しましたが、配合率はシェフの為のオンリーワンにさせてください。(ご参考までに配合したスパイスをお知らせします)
パプリカパウダー
オニオンパウダー
ジンジャーパウダー
シナモン
粒胡椒(赤・黒・白・緑)
フェンネルシード
フェンネルパウダー
ローズ
オールスパイス
バジル
オレガノ
ペパーミント
タイム
レッドペッパー
早速シェフよりメニューをいただきました!
大平ブレンドと記載してくださいました。
このブレンドしたRas-el-Hanout ラセラヌーはタラの白子と白菜のタジンの引き立て役になっています。
こんなお料理です!お皿の右側にはRas-el-Hanout ラセラヌーがまぶしてあります。
とにかくどんなふうに調理されたのかが気になってしまいます
このメニューは2月限定だそうなので、気になられた方は是非お召し上がりくださいませ。
ブレンドされたスパイスがお店を訪れる素敵なお客様のところへ届きます。
口にした瞬間、皆が幸せなひと時を共有できますように・・・。
日本に居ながらにしてまるで外国に行ったかのような空気が感じられる
そんなスパイスをブレンドすることで、いろんなシェフの方々のお手伝いができたらなと思います。