ここ1ヶ月、ターキー8日間、ダンケルク5日間、ピカルディー3日間、ノルウェー5日間、計21レースと超ハードスケジュールが続き、ようやくイタリアの自宅へ戻り、ここからさらに2週間のトレーニング期間に入る。
といっても、4~5日は休もうと思っているが。

この21レースの中で、自分の体調のピーキングは初めのターキーと、3レース目のピカルディーに持ってきた。
ターキーはその前に行われたデナンのレースから体調を合わせていたので、ピークが来て当たり前だったのだが、ピカルディーにもう1度来るようにのはちょっとした調整が必要だった。
ダンケルクが通年通りの平坦レースではなかった為、苦戦を強いられたが、その中で自分なりに追い込みピークをピカルディーに合わせたのだ。

アシストは通常エースの為に身を粉にして働き・・・散って行く。ような固定観念を持ってる人がいるが、そうではない。
もちろん、チームの方針によってリクイガスのようにそれが自転車レースだ!というチームもあるが、アシストはエースを助ける中でレースでどう戦えば勝つパターンに持って行けるかを身をもって体験するのだ。
そして、その中で足を作る。
なかなか20日間ほぼ全てのレースで勝負に絡む走り(アシストとしても)が続くと、精神的に疲れがでる。

よく耳にする言葉があるのだが、「疲れたからダメ」。
本当にそうなのだろうか?私はそうは思わない。
疲れの中で自分の体調をコントロールできると、練習してるのとは違ったピーキングが出来るのだ。
流石に集中力の低下は否めないが、「疲れ=ダメだ」という観念は取り去った方がいい。

ツールなどで、集団の先頭でコントロールしている選手を尻目に、ゴール前数キロでアタックしている選手を見た事がある人は多いと思う。
しかし、100mほど先行するが・・・また集団に吸収されてしまう。
集団先頭をコントロールしている選手はず~っと引き続けていて、アタックした選手よりも疲れているはずなのに、なんで?と思った事はないだろうか?
負荷に対して足が慣れ、効率よくパワーを出す事を足が覚えると頑張らずに一定のテンポで踏み続けられるのだ。
それに対して、アタックした選手は負荷に慣れていないから、一瞬大きな力は出せてもタレも大きいのだ。
これが足を作った選手と作れてない選手の差。
必ずしも、レース前足がフレッシュだからといって言い訳ではないのだ。
多少疲れがあっても足を作れている選手の方が走れる。そう、ピーキングはその先にある。
自分自身の知恵と工夫でいくらでも状況は変わるのだ。
これは体調の話しだけではないと思う。

人は諦める時、得てして諦める理由を探す。
それをいい方へ向ける方法に変えるだけで、人生は大きく変化すると思う。
選手もその差がお給料の差になっている気がする。





































主なリザルト



ツールド台湾 2.1 総合リーダージャージ獲得



stage


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stage



6位


5位


9位



 


総合1位 


 



ツアーオブトルコ 2.HC



stage



7位



 



ツールドピカルディ2.1  ポイントジャージ獲得



stage


stage


stage



2位


8位


5位



総合2位


総合3位


総合5位



ツアーオブノルウェー 2.1



stage



6位