レオニー 』みてきました!!もう、予想を全く裏切る物語で、よかったよぉ~~~。主人公レオニーのイメージは、ジャンルダルクみたいに思っていたんだけど、ぜんぜん真逆。流れ流され、女の性を感じ。わかる、わかる、いいね~~。うーん、大人の映画ね。客観的にみれば激しい人生のように思うんだろうけれど、実際は運命を淡々と受け止め生きている。女ひとり、子どもを抱えて生きるためには、自分をしなやかに上手く人と合わせながら生き抜いていくしかなかったんだろう。天才を育てようなんて、女の浅知恵で教育しなかったからこそ、天才イサムノグチになったというのもわかった。レオニーが死ぬところもあんなにいろいろあった人生になのに、、あっさりしていて、本当に、死ぬってこういうことだなあとまたそこもよかった。

音楽も素晴らしく、海の波のイメージがレオニーの人生に重なった。

招待してくださったプロデューサーの増田さん、アップになり発見。でもあまりに役にはまりすぎて見過ごすところだった。今度はセリフありでみてみたい。


私の担当の編集さんは映画通。そのコメント

作者のメッセージからは外れるかもしれないけど、明治の日本人論として興味深い。学生も茶人も大工も女中もそれぞれに誇り高くて、それがいかにも明治に見えるのは現代に誇りってものが欠如してるからじゃないだろか。 しかし父役(憎まれ役?)の中村獅童はいい役者だね。二枚目じゃないのにカッコイイ、ってのがテレビとは違う映画の醍醐味だと思うけど(韓国のソン・ガンホ!)、日本では獅童ですよ。のっぺりした二枚目ばかりじゃ深みのある映画は作れない。父にももうちょっと言い分があったとは 思いますが、あくまでも母の視点で突き進んだのは監督が女性だからかもしれない。 そして、壮年期のイサム・ノグチをイメージさせる勅使河原三郎の存在感。「たそがれ清兵衛」の田中泯に並ぶヒットだと思います。セリフ一つない舞踊家(舞踏家)の主張する肉体!



宮沢みちのブログ-レオニー

映画『レオニー』

http://www.youtube.com/user/LeonieFilm

<ストーリー>

世界的な彫刻家イサム・ノグチの母親レオニー・ギルモアの生涯を 「ユキエ」「折り梅」の松井久子監督が映画化した伝記ドラマ。1901年、女子大を卒業し、ニューヨークで教鞭をとっていたレオニーは日本から来た詩人・野口米次郎(ヨネ・ノグチ)と出会う。お互いに惹かれあい恋に落ちる2人だったが、レオニーの妊娠を知るとヨネは一方的に帰国してしまう。カリフォルニアに移りシングルマザーとなったレオニーだったが、日系に対する差別を感じ、ヨネの誘いにのって渡日を決意する。主演は「シャッターアイランド」のエミリー・モーティマー。共演に中村獅童、原田美枝子、竹下景子。