烏合の衆?? 都議会自民党、敗れたり!! | 宮沢たかひと Powered by Ameba

下村博文自民党都連会長は、都民ファーストの会の候補者を「烏合の衆」と表現しました(http://www.sankei.com/politics/news/170425/plt1704250037-n1.html)。

 

私は下村氏を文部科学大臣の頃から敬意を表し、今も安倍政権を支持している身ですが、さすがにこの言動は看過できません。

 

「烏合の衆」をネットGoo辞書でしらべると、

 

規律も統制もなく、ただ寄り集まっているだけの集団。秩序のない人々の集まりや軍勢にいう。からすの集まりが無秩序でばらばらであることから。』

 

とあります。日本維新の会の候補者もそのように呼ばれていた時期がありましたので、同党から当選した私も烏合の衆の一人なのでしょう。

 

しかしながら、新党の場合、最初は個人の意思でバラバラに集うのですから秩序が無いのは当たり前で、選抜された人物が候補者となり、規律と秩序ある一つの党にまとまればいいのです。

 

以前にも書きましたが日本の政治のあり方に危機感を持ってこのような塾に集まる人たちに対して、会って話したこともないのに、「烏合の衆」と安易に批判する評論家や政治家がいますが、まったく失礼な話です。

 

政治家の皆さまは、「烏合の衆」という言葉を誰に対して」 発しているのか、お分かりになっているのでしょうか?橋下 徹大阪府知事が主催した維新政治塾も、小池百合子東京都知事が主催する希望の塾も、集まってきたのは日本の政治に閉塞感を感じ、自ら何とかしたいと考えた行動力ある方々です。

 

確かに、色々な人がいますし意欲と情熱だけで政治はできませんので、日本維新の会でも都民ファーストの会でも、ペーパーテスト、小論文、面接などを通して、人間性、知性、政治家としての資質、事情等がスクリーニングされ、選抜された人が候補者になっています。民間企業ではこのようなプロセスを経て人材を募るのが当たり前なのに、従来の政界の人材募集のし方のほうがおかしいのではないでしょうか?

 

都民ファーストの会の候補者は昨年の都知事選挙で小池百合子氏に投票した人たちの中から選抜されたと考えていいと思います。すなわち、下村氏は、小池百合子氏を応援した多くの都民を 「烏合の衆」と蔑んでいるのと同等です。そして同時に、その方々は「国民の一部」です。そのことを、都民ファーストの会の候補者を「烏合の衆」と蔑む政治家の皆さまはわかっているのでしょうか?

 

さらに、千代田区内田議員の後継候補者として27歳女性を選抜されました。この女性は希望の塾に在籍していたとのことですが、この矛盾をどう説明されるのでしょうか?(http://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1812837.html

 

下村氏が小池百合子氏が率いる都民ファーストの会に危機感と対抗心を抱いているのはわかりますが、都議会自民党を擁護するあまり次元の低い発言をして「政治家としての矜持」を失わず政治家のプロとして泰然自若に構えてほしいものです

 

選挙に際して、敵方の候補者を批判するにしても、言葉の意味とその影響を深く考えず、感情的な表現でしか批判できないようでは、都議会自民党に巨大なブーメランが迂回激突し、7月の都議会議員選挙で勝つことは難しいでしょう。

 

刀の鞘を捨てた佐々木小次郎に対して宮本武蔵は、「小次郎、敗れたり!」と一喝し、相手が動揺したところをすかさず倒しました。勝つつもりなら、鞘を捨てるはずがないという理屈です。 

 

そして、都議会自民党は、政治家としての矜持を捨てました。

 

都議会自民党、敗れたり!