安倍内閣改造 | 宮沢たかひと Powered by Ameba
フィリピンから帰国すると、新聞もテレビも報道は安倍内閣改造の話題ばかりでした。

飛行機の中で考えましたが、まずは内閣改造が今後の政権運営のために本当に必要であるのか否かという疑問があります。党内政局がらみで石場さんの処遇をどうするかとか、大臣待ちのベテラン議員の大臣就任をどうするかとか、政権運営の本質に関わらないことばかり話題になっています。政権運営上、なぜ内閣改造が必要なのかという説明がありません。

1年半も大臣人事をいじらないのは長すぎるような意見も自民党内にはあったようですが、過去の内閣改造が短期間過ぎたのです。大臣経験者を増やすために内閣改造をするようでは本末転倒であり、従来の自民党的体質が変わってないと言われても仕方ありません。

安倍政権の政権運営には問題点もありましたが、過去の頻回内閣改造によるお粗末な政権運営に比べればはるかにマシです。大臣の不祥事なく、政権が安定していれば、私は内閣改造は行う必要がないと思います。特に海外で仕事をしている日本人は、頻回の内閣改造が国際世論に与える悪影響を嘆いています。

安倍総理は本当は内閣改造をしたくなかったのではないかと推察しています。特に、拉致問題担当相はコロコロと変えるべきではありません。ただ、谷垣幹事長はよい人事と思います。女性閣僚が少し増えたのは結構なことと思いますが、あくまで実力本位であってほしいものです。

最後に、内閣改造時のメデイアのステレオタイプの報道姿勢は何とかならないでしょうか?内閣改造だけ追っていれば楽かもしれませんが、さまざまな所で、さまざまな議員が働いているのですから、もう少し報道の多様性を考えてほしいものです。メデイアが考えているほど、国民は内閣改造に興味がないと思います。