猪瀬都知事が辞任されました。
長野市出身の方でしたのでいずれ挨拶に伺おうと思っていたのですが、残念です。
「政治とカネ」の問題は古くからある問題ですが、猪瀬氏自身が最も嫌う事柄であると思っていたので、猪瀬氏らしくない軽率な行動でした。
東京オリンピック招致に成功し、歴史に名を残したのですから、もういいでしょう。
徳州会についても残念です。
徳田虎雄氏の、過疎地や離島に医療を普及させたいという理念は立派でした。その理念を実現させるためには政治力が必要と考えたようですが、方向性が間違っていました。他にも方法があったはずです。
病院職員が一生懸命働いて得た利益の多くが、違法な選挙活動に使われていたという話を聞くと、医師としては、怒りよりも悲しくなります。
この点については、臨時国会において厚生労働委員会において田村大臣に申し上げました。少なくとも、徳田毅議員は当時自民党の議員であったのですから、自民党にも自浄作用を示してほしいものです。
カネがかかりすぎる選挙自体にも問題が多いと思います。カネがかからないように選挙制度を変える必要があります。
尚、徳田虎雄氏が罹患した筋萎縮性側索硬化症(ALS: amyotrophic lateral sclerosis)は私が医学部学生時代に、病理学ゼミにおいてこの疾患の患者さんの脊髄標本を見せてもらい、インパクトある顕微鏡画像を見て衝撃を受け、脳神経外科に進むきっかけになった疾患です。
徳州会は、このALS研究を促進する研究財団でもつくったらどうでしょうか?そうすれば、徳田虎雄氏の功績は後世に末永く伝えられることでしょう。