スロープあれこれ | 松本市の宮澤建築設計室のブログです。

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長野県松本市の一級建築設計事務所です
住宅を中心に設計をしています
設計のあれこれ、現場レポート、日常のことなどなどを綴ります

今回のリフォーム現場では

引違いだった玄関戸を変えました。

 

シルバーカート

(買い物や外出の際に荷物を載せられる手押し車の

ハンドル、ブレーキやロックがついた使い勝手のよさそうな物)

を玄関に入れたかったり、できれば広く開口した方が

先々使い勝手が良いだろうということと

玄関キーの使い勝手について改善したかった

この2点で、2枚連動式の引戸にしました。

 

これで問題解決といきたかったのですが

玄関とポーチの段差が結構大きいのです。

ここは今までも使っていて何とかなっているという事で

そのままの予定でしたが

 

やはり段差解消しましょう!

という事になりまして

どうするのが良いか…色々考えています。

 

新築でしたら

建築工事でスロープありのポーチを計画する場面ですが

 

今回のリフォームは、

できるだけ既存を活かしつつ、

今後の可変性を考えという事で

写真のブロックビルドという商品をご提案してみようかと…

 

カタログ等参考資料をいただきに…

と思って会社にお邪魔させて頂きましたが

いろんな介護商品が展示されていて、そちらも見せていただき

親切にご説明くださり良い勉強になりました。

 

この商品は1個ずつブロック状になっているため

幅も、高さも形状も自由度が高く、床などに固定もできます。

不要になった時、またはもっと変化が必要な際は

取り外すこともできますし、

組み合わせで違うかたちにすることも可能。

 

考えられる建築工事は検討しましたが

今回のお施主さまの今の状況にはこういった商品が

ちょうどいいのでは?

 

と思っています。

 

必要高さに近いものをお借りして現場に置いてみたのですが

これがぴったり!!シンデレラフィット!

大工さんと玄関を開けたり、歩いてみたり

シミュレーションしてみましたが

ガタつきもなく、いいんじゃない?と

 

結構いろんな商品がありますが、なかなか知る機会がないので

建築工事対応でない場合の手段のひとつとして

ご紹介します。

 

さてどうなりますか…検討は続きます。